経穴解説2回目ですが変更します。
前回まで経穴を立て続けに書き込んできましたが
面白みがないので、1穴か2穴ずつ個人的な意見や
鍼灸学生さんにアドバイスも添えて紹介していこうと思います。
1穴か2穴と言いましたが、
あまり馴染みのない経穴が並ぶ場合は、立て続けに紹介するかも知れません。
手探りですが宜しく御願いします。。。
手太陰肺経
○孔最(こうさい)
肺経の郄穴
「郄」とは空隙という意味である。
四肢の深部の間隙にあって、それぞれの経絡の気が
盛んに集まっている愈穴である。
急性の病に対して瀉法を中心に用いる。
肺経の急性疾患に良く効くといわれております。
陰経の郄穴は出血証に効果的といわれ、
気管支拡張による喀血にすぐれた効果がある。
肺と大腸は表裏関係にあり、解剖学的には遠い位置にあるが
密接に働き合っている。
孔最に実の反応を診た時の痔疾患や、
肛門付近で硬くなった便秘に効果がある。
また、体表観察でも孔最の膨隆がある場合などは
肺だけでなく大腸の弱りがある可能性がある。
孔最はあまり使うことはないですが、診断点としてはよく診ます。
私の孔最は気滞で張っている場合がよくあります。
そういう時は、比例して便秘していますね。
肺気を促して、便を出すには効果的な経穴かと思います。
学生さんのために
孔最は手陽明大腸経の上廉と同じ高さにあります。
横並びの経穴は他にも沢山あり、
例えば同じ高さに3つだと、出題者からすれば4択の問題に持ってこいです。
(次の内、同じ高さにない経穴はどれか?と出題されます)
そういう意味では孔最・上廉は重要ではないかも知れません。。。
同じ高さの経穴を、参考書などで覚えるより、
自分で探して発見することをオススメします。
自分で発見した方が覚えやすいですよ。
参考文献:『針灸学[経穴篇]』
『臨床経穴学』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『臓腑経絡学』 アルテミシア
為沢