初診時の情報です。

気色は白く、
下焦の位にて黒、黄
頬部に赤
全体にむくみ気味
臍が右による
歩行時、
くの字型に歩行し、
背部大腸位から、前部臍位
で右に偏り、くの字を作る。
下焦で傷陰がつのったか。
この腰の大腸位を歩行時に
使えておらず、
足のみの歩行となり、
独特の歩行。
また、手足左陽明位で転筋し、
歩行時、前屈姿勢。
左陽明経、腹部から、足にかけて
強く引っ張られる感が強い。
この折に足裏を診る、
左裏肝脾肥厚を確認
切経
肘関節付近、合穴を中心に冷感アリ
(左尺沢に強シ)
左手三里実 右手三里虚中の実
左後ケイ虚中の実ニテ熱感アリ
三里が右に沈み左ニテ実
両太ケイが虚ニシテ水腫、
右陰陵泉 虚中の実
太衝は左に実きつく
右に枯れあり
肝経の兼ね合いか。
足の第一指が反って強張っている。
大椎から身柱にかけて窪む
左肺ユから膈ユにかけて表在の邪が広がる
(面で広がる)
この中で督ユで自汗ヲミル
右は督ユを中心に左に比べ狭い邪
左胆ユ、左胃ユに邪実が少し沈んでいる
大腸ユが左を中心に広範囲に表在の邪を広げ
右に伸びている。
(気海ユから腎ユまで大きくかぶる)
中心にある陽関が右に歪みて
臍とともに体躯を右に流している。
臍は右左に扁平に広がり、
右に大きく釣られる
圧痛は診ズ
腹診
左脾募に邪
(夢分流の臓腑之図にあります。
『弁釈鍼道秘訣集』を参照下さい)
右天枢
関元に虚(ともに結構深い)
臍は切経最後を参照。
舌は先に紅点多く、
白厚ニ苔
紅舌気味やや色褪せ

発声時に腐を感じる
内熱をこもらせたような独特のものあり
脈は、
①幅が不足気味で
(幅の割に力はあり)
②尺位は弱く、濡を呈す
(特に右尺位)
③右関上の浮位にて
弦を帯びたショクを含む
(北辰会方式で言う枯か)
治療
肝陽化風として
また、同時に肝腎の傷陰を意識し、
手足陽明の転筋は、傷陰の結果とする。
実際、腎気が弱ると陽明位に相対的な
邪が停滞すると強く感じている。
1:左太衝の実がきついため
それを狙い取穴し、同時に陽明を通す。
左太衝+左曲池+16椎下
左太衝にて左の脾募の邪が取れ
天枢と関元の虚がましになるも、
脈の③が取れてくれず、
右の太衝(虚中の実側)に変更。
案の状、脈③消失、
手が温もり、
頬の紅潮が消失、
歩行時に踵が地面にしっかりつくようになる。
(一定肝気が降りてくれたか。)
また、
左曲池は16椎下で包括できたのでは
ないかと若干後悔。
16椎下の左右の歪みがどうしても
放っておけず、
右、左の単穴で動いてくれる気がせず
16椎下を選択。
手陽明の転筋は消失。
歩行時、動かなかった16椎周りが若干だが
使えているように感じる。
歩幅が広がる。
足裏を接地状態のまま足をあげ
歩行が安定しなかったものが、
膀胱経が少し滋陰されたか
踵が少し返るようになる。
手の陽明が緩むと同時に
腹部から足にかけて陽明経で釣っていたものが
緩和され、前傾姿勢が若干ましになっている。
但し、腎との兼ね合いが課題。
(初診以上)
いろいろと考えながら、
治療していますが、
数分で手指に感じたものを
文章にするだけでも、割愛して書いても
このざまです。
人の感覚ってすごいんですね。
毎日やってることでも
文字にするのは大変なことなんですね。

1コメント

  1. 数日振りに覗きに来ました。
    これはちょっと軽くは読めませんので
    時間があるときに少しずつ拝見させていください。
    ありがとうございます。

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