大建中湯の證Ⅲ
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図の如く、腹常には平隠にして、発する時は腹皮動いて波の打来るが如き者。
或は腹常には之を按すも状なく、発する時は忽塊物遊走し、上下往来して疼み、
事にふれて近づくべからず。
又、云う。時として小さき嚢の如きもの忽ち去りて無きが如く、
又た来る時は痛み忍び難し。腹中に在るかと思えば、忽ち背に廻り、
背に在るかと思えば、また腹中に来る。
此の三図の腹診を詳らかにして、其々の病名に拘らず、此の方を用いて治せざることなし。

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