足太陽膀胱経
<睛明~曲差> <曲差~絡却> <玉枕・天柱>
<大杼~志室>
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経穴学
○睛明
取穴部位
内眼角の内1分、鼻根との間に取る。
由来
「睛」は目のことである。本穴は内眼角にあり、目の疾患を主治し
明目の作用があることから、睛明と命名された。
○攅竹
取穴部位
眉毛の内端陥凹部に取る。
由来
「攅」は集合を指し、「竹」は眉毛を形容した言葉である。
本穴は眉毛の内則頭にあるので攅竹と命名された。
○曲差
取穴部位
神庭穴と頭維穴を結ぶ線上で、神庭穴の外1寸5分に取る。
由来
「曲」は湾曲を指し、「差」は開いて差があることを指す。
太陽経の経脈は眉衝の処で外側に向かって湾曲して本穴に達し、
ここからは睛明と眉衝を結ぶ線より離れて外側を直上することから
曲差と命名された。
○五処
取穴部位
曲差穴の後5分、上星穴の外1寸5分に取る。
由来
「五」は5分を指し、「処」は停止を指す。
本穴は、曲差より5分の処にあり、また足の太陽経の第5番目の
経穴であることから五処と命名された。
○承光
取穴部位
曲差穴の後2寸、五処穴の後1寸5分に取る。
由来
「承」は承受を指し、「光」は光明を指す。
本穴は眼科疾患を主治し目に再び光明を承受させることから
承光と命名された。
○通天
取穴部位
曲差穴の後3寸5分、承光穴の後1寸5分に取る。
由来
「通」は通達を指し、「天」は高い位置を指す。
本穴は足の太陽経の中で最も高い位置にある経穴であり、
督脈の百会に経気を通達させていることから通天と命名された。
○絡却
取穴部位
曲差穴の後5寸、通天穴の後1寸5分に取る。
由来
「絡」は連絡を指し、「却」は行って再び戻ることを指す。
本穴は足の太陽経が「頭頂から脳に入絡し、帰り出る」処であるため
絡却と命名された。
○玉枕
取穴部位
絡却穴の後、脳戸穴の外1寸3分に取る。
由来
「玉枕」は後頭隆起を指す。本穴は外後頭隆起の両側にあることから
玉枕と命名された。