対雨
空庭
水紅 愁えて起こらず
風線 重くして牽き難し
尽日
往来す 江樹の前
雨に対す
窓のすだれを巻き上げてしばし目をやれば、
露に一面おおわれて、草原がどこまでも続いている。
古い山のほら穴からやわらかい雲がわき出て、
人けのない庭にはきめ細かいもやがたなびいている。
川の水草はまるで悲しんでいるように倒れ伏したまま、
風もとどこおりがちで、吹きわたろうとしない。
その中で一日中、 犂を牛に引かせる老翁ひとり、
川べの木々の前を行き来して畑仕事にいそしんでいる。
李白の詩です。
この詩は、まるで自分もそこに存在するかのように、
その場の空気感さえも詠ってしまっています。
写真もそうですね。
ただ美しい 綺麗なものは誰にも出来る
そこに空気を刻むのは非常に難しい。
美しくみせようという感情さえうるさく思えます。
鍼術もまたしかり。
そこに置くべくして鍼を置く。
そう 刺すというより
置くという感触。
そういう鍼をいつまでも続けたい。
あらゆる感情さえそこにはいらない。
masaさんは食医ですね。
なによりも尊い仕事ですね。
食医の観点で患者にあったメニューを提供する
場が医療機関にあればと
改めて思いますね。
期待していますよ!