脈診について先日、調べていました。
良い機会なので、まとめ、紹介したいと思います。


1.浮脈
その名の通り浮いた脈です。
普通は脈を按じて浮から沈まで探っていきますが、
この浮脈は、指を当てた時点でポンポンあたってきます。
コツは、脈の取りはじめに指を軽く、そえるように置くことです。
強く按じてしまうと、当然見失ってしまいます。


ここでひとつ注意しておきましょう。
色々な脈を紹介しますが、どういった時にどういった脈と
呼ぶというのではなく、脈の現れる各要素を言うものです。
例えば、Aさんがこの浮脈が出た場合、Aさん=浮脈とはしません。
Aさん=浮+緩+細といったように、全体には多面的な脈状を現していきます。
これがヒントです。
はい浮脈の解説に戻しましょう。
まず覚えなければならないのは、
①表証
で浮脈が表れること。
表証とは寒や風といった外邪が体の表面を犯し、
表在で気機の不利を起こすものであり、
寒が強いと、浮に加えピンと細い緊脈を、
風が強いと、緩んだふわっとした脈(緩脈)を帯びてきます。
(裏虚と誤るべからず)これは、表証をしっかりと把握し、
誤診を防ぐ為にも非常に重要なことでありますので、
傷寒論という古典に詳しいのでよく学んで頂きたいです。
次に結構臨床で多いのが
 
②裏虚
のものにもこの浮脈が出現すること。
裏虚とは根底の生気の弱りであり、五臓六腑が弱ると、
脈が沈むのではなく、逆に浮いてくる場合が多いものです。
ここでのポイントは、浮いていて一見、緩や大、或いは洪とみえるが、
脈を按じてみると空虚であり、骨まで按ずるとペタっとつぶれてしまう、
或いは散じてしまってあるのかないのか
わからないような脈であります。
ここに胃の気の弱りを見るのです。
また、浮脈は中風や傷風でも多いように私は感じています。
このような場合、営衛不和になり桂枝湯証のような脈を呈してきます。
『脈法手引草』は次のようにあります。
「・・・人迎と相対する時は風寒経に有り。
気口と相応ずる時は営血虚損すと。
浮は中風、傷風を主る。
浮にして力あるは風なり、浮にして力なきは虚なり。
寸脈浮なれば上焦のやまい眩暈頭痛す。
関脈浮なれば胃虚して腹はり筋痛み、身いたむ。尺脈浮なれば腰膝いたむ。
浮は外より入る表の病を主どるとしるべし。」

             ~ 大阪から真の鍼灸を 一鍼堂 
 

1コメント

  1. 相方とよく寿司屋にいくのですが、
    そこの「めねぎ」(めねぎを鯛で巻いた一品、一貫100円程度)
    が相方の大の好物でして、
    一度に10個ほど注文するのですね。
    ハムスターの名前を決めるとき、
    相方が好物から取り、めねぎ君になりました。
    私の好物で言うと「アボガド(アボカド?)」になるのですが、
    私が折れたということになります。
    この相方、最近アヒルのCMソングがお気に入りらしく、
    いつも歌っています。
    正直、耳障りです(笑)
    「アヒルンルン、アヒルンルン 僕た~ちは~♪
    一生いっしょ~さ~ アヒルンルンルン~♪」
    というやつです。
    脈は一つずつ解説していきま~す★

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