最近学んだ書籍の紹介です。
例えば帯下に対する文を引用しますと
「歴代の医学書にはあまり記載されていないが、臨床でよく見られる透明の帯下
がある・・・といった症状を伴う。この疾患は、腎気が虚弱で衝任が
虚寒し、帯脈の固摂作用が働かなくなったために
発生したものであり、患者は不妊症であることが多い・・・」
などとあるように、
とても臨床に即した内容であり、
またよくまとめてあり、非常にわかりやすい。
私も勉強していて非常に気付く事がありました。
また、この書は奇経にとても詳しいので奇経に対する勉強にもなる。
奇経の虚衰に対し、植物性の薬物では補えず、
動物性の厚味の薬味で初めて補うことが出来ると主張し、
葉天士や呉鞠通の使用した動物性の薬味を
紹介していることは非常に興味深い内容であった。
価格も4000円弱と割とリーズナブル(専門書としては)
但し、中医の基礎知識が必要です
針灸ではなく湯液でのアプローチによる本です
僕のおすすめ度★★★★☆
奇経という概念でしょうか。