アトピーの人、大変多いですね。
皮膚病の治療では、皮膚の状態に着目することが多く、
出た皮膚症状に対する対症療法ばかり繰り返すためなかなか根治しないケースが多い。
皮膚に症状が出るとは、木で例えるなら悪い葉の部分。
対症療法では悪い葉を切り落とす。
しかし、また生える。
キリがない。
何故、このような悪い葉が出来るのかな?
それは根や幹に異常があるから。
根が腐っていたり、
根をはるべきところに石が邪魔をしていたり。
根や幹の状態によって葉や果実はなるのであるから、
そこから変えなければならない。
いつまでも葉や枝を切り落としていては、やがて木自体が傷んでくる。
では、その根や幹は何かと考えると、人で言えば
「内臓」に他ならない。
東洋医学は、皮膚疾患と言えども内臓しかみない。
皮膚へのアプローチはあっても、これらのサポートに過ぎない。
古から皮膚は「肺」が主ると言われており、
肺が弱ると皮膚と呼吸器に弱りが出る。
実際、喘息を患っている人が多い。
また、患者さんの傾向をみていると、
現代のアトピーにはストレス(肝気の停滞)との関与が
かなりのウエイトを占めるように感じている。
初期段階ではこれだけを整えるだけでほとんど対処出来るのであるが、
皮膚症状は患者に大変な精神的苦痛を与える。
自分の症状に対するもどかしさゆえにストレスを溜め、
そのストレスが皮膚症状を悪化させるという悪循環に陥る。
また「肺」の弱りの根底に「腎」の弱りが存在することが多いため、
治療には、この腎を建てることが実は非常に重要になってくる。
また小児のアトピーは手の陽明経に邪実をみることが多く、
これを捌くことで多くが対処出来る。
小さい頃に症状が出るものは、うまく治療すれば、
ほんの少しの治療で治してあげれるので
子供のうちに治しすことが非常に重要であると私は考える。
自我を形成するほど自らの状態に悩むことが多くなり、
女性の場合はことさらである。
病気、病という現象に、東洋医学も西洋医学もない。
我々が作り出したカテゴリーに過ぎない。
そこで東洋医学の弁証を見つめるとき、
非常に心理に近いのではないかと私は考えている。
次に、中医学ではどう考えられているかを紹介しましょう。
外邪の種類によって現れる症状に特徴がある。
○風
痒みが出る
発疹の場所が移動しやすく、出たり消えたりする
皮膚の乾燥、ひび割れ
○湿
滲出物が多い
下半身に出やすい(湿熱が合わされば全身に広がりやすい)
痒みもきつい(湿痒)
○熱
熱感が強い
皮膚の赤みが強い
熱が軽ければ痒みを発し、熱が強ければ痛みが出る
化膿しやすい「熱盛則肉腐」
○燥
皮膚の乾燥
痒みが出る(燥痒)
栄養が足りないために起こる痒み
○オ血
皮膚が黒ずむ、艶がなく暗い
皮膚病で常見される症候は以下の通りである。
○風寒証
体内の風と寒が皮膚病を引き起こすタイプである。
風、寒にあたると発症する
風と寒の邪が経絡を塞ぐと気血が滞り発疹する。寒冷生蕁麻疹がこれに相当
皮膚掻痒 (体が痒い)
風が体内に存在すると痒みがおこるとされている。
カゼをひきやすい
風寒邪が入るとカゼ症状を伴う。
治法:去風散寒固表など
湯液:十味敗毒湯など
○風熱型
体内の風と熱が皮膚病を引き起こすタイプ
皮膚潮紅 、発熱や口渇(のどが渇く)
風、熱ともに陽の邪につき体に熱症状が強くなる
皮膚掻痒(痒みが出る)
風により
皮膚は乾燥し滲出物は少ない
湿邪がないためにジュクジュクすることもなく、乾燥する。
治法:清熱涼血 消風止痒
湯液:消風散、防風通聖散など
○血熱型
血分という深いところに熱が留まって皮膚病を引き起こすタイプ
皮膚紅潮
血分の熱がため
治法:涼血清熱
湯液:犀角地黄湯など
鍼灸:血海、三陰交などで血熱を清ます。
○湿滞型
ジュクジュクする滲出物が多い
皮膚症状が治りにくい
湿は粘っこく去り難し
食欲不振・軟便などを伴いやすい
湿邪が脾胃を侵すため
治法:滲湿健脾
湯液:五苓散、平胃散など
○血虚型
体の陰陽、つまりが気と血のうち、血が減少して起こるものである。
皮膚が乾燥する
痒みが強い
血虚生風といって血が虚すれば風が生じるので、痒みが出る。
眩暈(めまい、ふらつき)を伴いやすい
全身の血虚がため体が滋養されない
治法:養血潤燥
湯液:当帰飲子など
○肝腎不足
肝と腎の弱りによる皮膚病
成長が遅い 眩暈 耳鳴り 足腰が弱いなどといった肝腎の弱りによる症状を伴う
治法:補養肝腎
湯液:六味地黄丸、麦味地黄丸(六味丸+麦門冬、五味子)など
また、オ血のあるものに対しては冠元顆粒などの活血剤を、
脾気不足(脾の弱ったもの)に対しては補中益気湯などを併用したりする。
また、中国では益気固表(気を高め体の表面をまとう衛気で外邪から身を守る)
の玉屏風散を使用したり、
脾胃虚弱に対して小健中湯などを併用することもある。
民間療法として、
湿疹、アトピー、あせもやいぼの治療と予防にはとむぎ茶、
皮膚の乾燥、美容に白木くらげ(銀耳)を使用することがある。
(『いかに弁証論治するか』より )
先生、東京往診お疲れ様です。僕はシモンくんの兄弟子にあたります。遠回しですみません…。
学校のテスト終えて一息ついたので、初めて携帯にてブログ見させて頂いてます。大変遅くなりましたが、ブログ開設おめでとうございます。
皮膚病の弁証論治見させて頂きました。僕が先生に診てもらうきっかけになった疾患でしたので、大変参考になりました。
ネット上にて失礼ですが、これからもお世話になります。
ありがとう。
頼りにしています。
声が小さくボソボソと何を言っているかわからない
ことが多いので、
はっきりと自信を持って発言してくれ。
内容を聞いていると 特に間違ったことも言っていない
んだから。
自分の中で萎縮しているだけだから。
私は治療のことしか考えていないので、
いい治療が出来たときは、機嫌がいい。
納得できる仕事が出来ていないときは機嫌が悪い。
それだけ。
キミ達が感化する必要ない。
うまいこと合わせりゃいいよ。
もう少し覇気があれば一皮むける。
立場や雰囲気が難しいかもしれないが、
それも修行のうちです。
今日は、僕がレモンティー頼んで、
キミがミルクティーを買ってきたとき、
キミは「ミルクティーとお伺いしました」
と、言って、
俺は俺で
「いや、レモンティーと言った。」
と一括したが、今でも
俺は折れないぞ笑
確かにレモンティーと言った(笑)
うん。
キミは、パソコン嫌いみたいやけど、
少しぐらい練習せなあかんよ。
力のないうちはどんなことしても
勉強していかんと。
俺も、パソコン嫌いやけど、
しょうがないからやっている。
誰もしなかったら自分がするしかないやろ。
こだわりは、もう少し先にとっておけ。
大きな道を自ら狭くする。
どんなことからも学べ。
貪欲に行こうぜ。
鍼灸道の為に。 な。