内経知要では、次に四季に通じた生活の仕方について書いてくれています。
四気調神大論
論に曰わく春三月、此れを発陳という。
天地ともに生じ万物以て栄ゆ。
夜に臥し はやく起き、
広く庭を歩み、髪をこうむ(被)り、
形を緩くし、以て志をして生ぜしむ。
生かして殺すことなかれ。
予(あた)えて奪うことなかれ。
賞して罰することなかれ。
此れ春気の応。
生を養うの道なり。
之れを逆するときは、
肝を傷り、夏寒変を為す。
長を奉(う)けつぐ者少し
●春の三ヶ月(旧暦の1~3、新暦の2~4月)は、命が開き発する時期です。
木の芽時期で、植物もにょきにょき出てきますし、
虫も地中から姿を表します。
冬で溜め込んでいた生命力が上へ上へと解放する時期。
自然界がこうであるから、人間も当然この流れを受ける。
気が上にあがり気分も高揚しやすくなります。
また、上がり過ぎると発狂します。
春に発狂しやすいのはこの為です。
故に、上がりすぎた気を引き下げてやると治ります。
そこで、この春は髪を強く束ねず、
着衣も緩めにし
縛らずにゆったりとしておく。
気の出入を考えた場合に、
この時期に気をため込まない。
あくまで蓄えられた気を使い、循環させてやる時期です。
少しずつ外に向かう、動かす。
くよくよ家の中でじっとしていないこと。
ここでは 具体的に生かして殺すな 与えて奪うな
なるべく誉めて 寛容でいろ 小さい事でくよくよするなと書いてあります。
つまりは大らかに★
これです。
ここで注意が必要なのですが
及ばない(この時期に心や体が動かない)のはダメですが、過ぎるのもこれまた
ダメです。
実は、これが非常に多い。
簡単に言うと、ハイテンション、
これも過ぎたる状態と考える。
東洋医学でいう肝気の実。
興奮した状態
怒りの感情に支配されやすい。
気が上部に偏っているため 花粉症やアレルギー症状が出る。
目の症状はこれに起因する。
先述の発狂も起こります。
花粉症にしても
花粉が悪いのではなく、
花粉に反応する体に問題がある。
こういう状態を治せば簡単に花粉症は治る。
花粉の研究をしていても一向に人類は花粉症を克服は出来ない。
答えは受け手にあるのだから。
それを証拠に、都会に行くほど花粉症は多い。
花粉のせい?
田舎の方がよっぽど多い。
飛んで来るから?
それは屁理屈です。花粉症にしろ、
癌治療にしろ、
風に当たらば割れてしまうような器を前にして
やれ風が悪い。
いや雨が悪い。
と、永遠に繰り返している。
それを本末転倒と言わずしてなんと言おうか。
テンションを上げすぎず 心の紐をすこしく緩ます。
爆笑ではなく 心は常に微笑。
これが 春の生き方。
難しいですよ。
しかし、あなたの健康のために努力して下さい。
きっと大きな財産になる。