よく 日本の漢方家でも腹診をしている光景を目にしますが、
あれは何をしているのか。
もちろん生体の虚実をみているわけですが、
実は、そこには一定の法則が存在します。
まず お腹ですが
お腹全体の一面でもって全身の情報を投射してみます。
お腹一部で 上半身から下半身、
肺から腎、各々の状態をみることが可能です。
足裏の指圧も 舌や脈による診断も同じ原理です。
部分が全体の縮図であり、
細部でありながら全体の情報が反映されているのだという
先人の奇跡的な発見です。
極小レベルの遺伝子でもって人類の進化の歴史がうかがい知れるのと同じです。
具体的には、
心下(みぞおち)が頭部、上半身に相当。
臓腑では心、肺が該当する。
臍へ行くにしたがい下部へ。
つまり 臍と心下(みぞおち)との間(中カン)付近で脾胃を候う。
臍より下では下半身に相当し、臓腑では腎、膀胱が該当する。
脇は、東洋医学でいう少陽の位。
生命活動における蝶番の働きです。
臓腑では肝、胆。
例えば、ストレスが多く 気が上部で偏った場合は、
心下(みぞおち)に気が停滞します。
また、胃腸に負担をかけたり、
胃腸に弱りがあると、中カン付近に反応が出ます。
また腎や膀胱が弱れば臍の下の力がなくなってまいります。
このようにして
腹部でどこに病の原因があるかを調べる術を腹診といいます。
つまり 東洋医学ではどういう病気にはどういう治療法というマニュアルを設けることなく、
舌をみて、腹をみて、
背をみて、全身の経穴をみて、
それらの情報を集め、総合的に判断することで、
病の根本原因を探し当てる手造りの医療である。
めねぎ ちょっと警戒。

ちょっと警戒している めねぎ★
D200 +
AF DX Fisheye Nikkor ED 10.5mmF2.8G

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