<近日開催予定のイベント>
9月10日(日):【第三回 一般向け東洋医学養生講座】
どうも、新川です。
ご覧の通り、
寺内祭りの画像でございます。
夕方まで学生向けの勉強会があり、
その後に会場の横を通った時の一枚です。
自分が想像していた以上に参加者の人数が多く、
ちょうど盆踊りの時間だったので、
会場の熱気がムンムンと高まっておりました。
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前回までの記事はこちら
腹診と僧医 其ノ一
腹診と僧医 其ノ二
腹診と僧医 其ノ三
腹診と僧医 其ノ四
腹診と僧医 其ノ五
腹診と僧医 其ノ六
腹診と僧医 其ノ七
代表的な僧医を中心に、
彼らが記した腹診に関する著作とともに綴って参りました。
曲直瀬道三、永田徳本、御園夢分齋・・
それぞれが禅宗の寺院や修験道での経験を経て、
医業の道へと入っていきました。
ここで考えるのは、
宗教(ここではおもに禅宗を中心として考える)で語られる人間の身体観を知ることで、
治療の際の四診の捉え方がまた変わってくるのではないかということです。
まず、
調べていくと最初のキーワードとして
「身心一如」が挙げられます。
身心一如
心身一如ともいう。
鍼灸学校や東洋医学の講義では、割と耳にする用語かと思われます。
辞書を引きますと、
「仏教で、肉体と精神は一体のもので、分けることができず、一つのものの両面であるということ。」
(新明解四字熟語辞典より)
とあり、
身体と心は一体のもので、
不可分な存在であることをあらわします。
代表的な出典元として、
曹洞宗を興した道元が著した『正法眼蔵』の「弁道話」の中の一節として、
「身心一如」の言葉とともに「身と心とをわくことなし。」と記されております。
続く
参考文献:
『日本医療史』 吉川弘文館
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『正法眼蔵(一)全訳注』 講談社学術文庫
参考URL:
『腹診考』 大塚敬節 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed1950/11/1/11_1_13/_pdf
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是非参考文献を読んでみて下さい。