<近日開催予定のイベント>
9月10日(日):【第三回 一般向け東洋医学養生講座】


兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリー
兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリー

受付の稲垣です。
日々、鍼灸師になるべく勉学に勤しんでおります。

前期末試験がやっと終了しました。

経験してみると、こんな感じで残り二年半を過ごしていくだなぁ~
と、感慨深いです。
同時にこれを過ごしてきた先輩方、
国家試験を合格されて臨床家となられている先生方に敬意が自然と湧いてきます。

ちょっと一息!
試験後の緊張感無き時間を楽しむため、町をブラブラしてみました。

そこで、少々昔を思い出し・・

以前の職場が神戸でした。
なので、神戸で何年も過ごしてきて、
良い思い出も嫌な思い出も沢山あります。

そんな様々があった神戸ですが、
仕事場となる以前のお話です。
(かなり昔の話で、記憶をさかのぼりますので、
多少間違いがあったらご容赦願います。)

現在の兵庫県立美術館は、
震災後に綺麗に整備されている副都心、HAT神戸にあります。
以前は王子動物園の向かいにありました。
現在も分館として美術館機能をのこしたまま現存しています。
「兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリー」です。
村野藤吾さんの設計で、
ル・コルビュジェ時代のモダニズム建築が香る好きな建築の一つです。

10~20代前半まで年間会員に入っていました。
たしか「みどりの会」だったと思います。
一年間に何回も観に行っておりました。

その中の特別展の一つに
「アウトサイダーアート(仏:アール・ブリュット)」と題名の会がありました。

作品を見ていて感じたことは
「雑念の無い無限の力。」でした。

どういえば伝わるのか、ご覧になられた方なら
「そう、そう。」とわかっていただけると思うのですが。

全くの「“不要”を頭の片隅にも置かず、
物を造るという事だけの一点に集中した先に発生した、エネルギーの塊。」と申しますか・・
強い衝撃を覚えたのを覚えております。

私の中に一つの哲学があります。
「人と違うと云う事は劣っているという事ではない。むしろ優れている。」
(なので、自然と変わり者が好きになったりするのですが・・)
その考えを持つに至った一つの要因がアウトサイダーアートです。

この衝撃を別の場所でも再度感じる事となります。

京都国立近代美術館です。
今回は槇文彦さんの建築です。
時を越えて様々な建築家の皆様が、
沢山素晴らしい建築を日本に残して下さっております。

少々暗いエントランスを入り、開けたホールに出ます。
この道順は、龍安寺の玄関から石庭へと誘導させるかのように・・
明るくなったその場所に飾られていたのは

パブロ・ピカソ 「ゲルニカ」

ご存知、ゲルニカ空爆の惨劇を描いたピカソの代表作です。
「ピカソ展」に行った際の感動が「アウトサイダーアート」展とつながりました。
天才たちの造るエネルギーの塊を観れたことに幸せを感じます。

良い時間でした。

そんな事を神戸に足を運んで、思い出したりする試験終了後の一時。
夏には様々な思いを持つに十分な経験が、この国にはあります。
偉大な芸術家や、歴史を刻んできた人々に静かに手を合わせたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

一息つきましたら、勉学への道に戻る事といたします。

稲垣英伸

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