<近日開催予定のイベント>
8月20日(日):第五回、鍼灸学生の為の勉強会〜【医古文・漢文の読み方No.2】〜
こんにちは、為沢です。
東洋医学では、体を構成するため
3つの要素があると考えられており、
それは気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)といわれる
基本物質から構成していると考えられております。
その中の「気」について今回は解説して参ります。
「気」という漢字は我々日本人には大変馴染み深い漢字です。
”気配り” ”気にする” ”気さく”
”元気が出る” ”気を遣う” etc…
(あるいはドラ○ンボールのような
気をイメージされる方も多いかも知れません(笑)
このように、気というのは
基本的に目に見えないもので扱われておりますが、
東洋医学にとって、この気は非常に重要な要素で、
色々な役割を持っていると考えております。
気には6種の作用があります。
①栄養作用(えいよう)
②推動作用(すいどう)
③温煦作用(おんく)
④防御作用(ぼうぎょ)
⑤固摂作用(こせつ)
⑥気化作用(きか)
このように気は多くの作用があり、
東洋医学では目に見えないこの気を、
形はないが実体のある物質
として捉えていることが大きな特徴であります。
気は物質であるので、
栄養したり、温めたり、滞ったり、足りなくなったりするわけです。
次回はこれらの気の作用について
各々解説して参ります。
参考文献:
『やさしい中医学入門』 東洋学術出版社
『イラスト図解 東洋医学のしくみ』 日本実業出版社
『基礎中医学』 燎原
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢