<近日開催予定のイベント>
8月20日(日):第五回、鍼灸学生の為の勉強会〜【医古文・漢文の読み方No.2】〜
こんにちは、盧です。
鍼灸学校ではじめて学ぶ弁証法といえば
おそらく「八綱弁証」でしょう。
そもそもでは八綱弁証とはなんなのでしょうか?
鍼灸学校の教科書『新版 東洋医学概論』を
みてみましょう。
「八綱弁証とは、各種弁証方法の基礎となる分析方法であり、
疾病の部位と性質、生気と邪気の盛衰などの状況を大まかに弁別する」
つまり四診で得られた情報を
・表と裏(病証の存在する場所)
・寒と熱(病の性質)
・虚と実(生気と邪気の盛衰)
という三つの判断基準から病態を把握していきます。
八綱といいながら六つだけ?
と思われる方も多いのではないでしょうか?
この六つに
表・熱・実を「陽」
裏・寒・虛を「陰」
としてとらえ
計八つの視点から見てゆき身体を大まかに
弁別してゆくものであると言われます。
この八綱弁証というやつは
じつは「大まかに弁別」というのが
なかなか曲者でして
臨床家の先生方に聞くと
およそ九割の鍼灸師の方(個人的調査)が
「知ってはいるが現場で使えない」と言う
初級にして謎の多い弁証法なのです。
初級にして謎の多いこの八綱弁証は
誰が言い出したのでしょうか?
また歴史的に残っている意味はあるのでしょうか?
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参考文献
『新版 東洋医学概論』 医道の日本社