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この傷寒論のシリーズは、
当院の修行生によって毎週、水曜日の早朝に開かれる、
自主的な勉強会におけるメモ・備忘録となります。
古典の専門家によるものではなく、
一から学ぶ者の新鮮な目線を共有出来れば幸いに思います。



7/5(水)
太陽病中篇より

(107条)
傷寒、八九日、下之、胸満煩驚、小便不利、譫語、
一身尽重、不可転側者、柴胡加龍骨牡蠣湯主之。

傷寒の病にかかってしばらく経過して下法を用いた後、
胸満煩驚、譫語、一身尽重、不可転側
という症状がある場合には、
柴胡加龍骨牡蠣湯を用いるという内容である。

このうち「胸満煩驚、小便不利」は、
96条の小柴胡湯証の内容で、似た症状の記述がある。
柴胡加龍骨牡蠣湯の基本方剤は小柴胡湯であり、
上記の症状は少陽枢機を疏通させることが
基本的な考え方なのだろう。

一身尽重、不可転側」は湿邪の影響によるものであろう。
そのため、柴胡加龍骨牡蠣湯に茯苓などが
配合されていると思われる。

次回、続きを行う。

(続く)


参加者:下野、新川、大原、盧

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