下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不愉快なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


肝は疎泄を主る
1)女性特有の生理機能への影響(衝脈・任脈への影響)
衝脈と任脈は、どちらも子宮と繋がっている奇経です。
月経・帯下(おりもの)・妊娠・出産といった女性特有の生理活動は、
どれも衝脈・任脈の働きに支えられています。
そして肝の疎泄は奇経を含む経絡の気血の流れにも、
大きな影響を持っています。
そこで肝の疎泄に問題があると、それは衝脈・任脈・にも影響し、
様々な婦人科の病気となって現れるのです。

疎泄の説明
疎泄と言う生理機能は、気機の調節(気の調節、運動、循環を調節する機能の事です。
体内では、昇降出入、つまり昇ったり降りたり、出たり入ったりしています。
この気の運動のメカニズムを「気機」と言います。)を通じて、
脾胃の調節、気持ちの調節、血行、そして女性の生理、あるいは男性の射精とも
非常に密接な関係を持っているということです。
肝気が伸びやかであれば血も順調にめぐります。
気の運動をきちんと調節することによって、
消化・気持ち・血液・月経(射精)といった4つの調節を行うことができます。
これが正常な関係です。肝の大きな生理機能は2つしかないのですが、その一つが「疎泄」です。

1.任脈
任脈は、女性の胞宮から起こります。任脈は一身の「陰脈の海」であります。
足三陰経は、下腹部で任脈と交会しているため、
左右両側の陰経は任脈を通じて互いに関係しあいます。
任脈が陰経に対する調節作用を持っているのはこのためであり、
そこから任脈は「一身の陰経を総任する」と言われています。
また任脈は、月経、懐胎、出産の調節の機能を持っているので
「任は胞胎を主る」とも言われています。

2.衝脈
衝脈は、女性の胞宮から起こります。
衝脈は十二経脈の帰結を調節する作用があるので、
「十二経の海」、「血海」と呼称されております。
また衝脈は月経を主ります。
任脈・衝脈・督脈は女性にあってはいずれも胞中より起こるので、
任・衝・督は「一源三岐」といういい方がなされています。
この三本の経脈には、主に靭帯の生殖機能を調節する作用があるので
「衝任を調理する」ことが女性の月経症の主要な治療原則となり、
また「任督を温養する」ことは、男性、女性の生殖機能減退を治療する主要な方法となります。


<参考文敵>
中医基礎学
中医学弁証論
中医婦人科

木村

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