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7月9日(日):第四回、鍼灸学生の為の勉強会〜【医古文・漢文の読み方】〜 7/9 詳しくはこちら
どうも、新川です。
紫陽花がきれいに咲き始めました。
梅雨の合間、
晴れた日の朝の一枚です。
さて、
ここからが本題です。
前回の
「兵勢」篇の続きです。
【兵勢】
激水之疾、至於漂石者、勢也。
鷙鳥之撃、至於毀折者、節也。
是故善戦者、其勢険、其節短。
勢如彍弩、節如発機。
激水の疾き、石を漂わすに至るは勢なり。
鷙鳥(しちょう)の撃ちて、毀折に至るは節なり。
この故に善く戦う者は、その勢は険にしてその節は短なり。
勢は弩を彍るがごとく、節は機を発するがごとし。
「激流が岩をも押し流すのは、流れに勢いがあるからである。
猛禽が獲物を一撃のもとにうち砕くのは、凝集した力を一挙に放つからである。
戦上手の戦いぶりも同様である。
その勢いは激しく、その撃破力を一瞬に発揮する。
弓にたとえれば、引きしぼった弓の弾力が「勢い」であり、
放たれた瞬間の矢の速力が「撃破力」なのである。」
一撃必殺の術をもっていたとしても、
それを使うタイミングや、狙い所がずれていれば意味がない。
そこで以下の格言が出てくる。
故善動敵者、形之、敵必従之、予之、敵必取之。
以利動之、以卒待之。
故に善く敵を動かす者は、これに形すれば、敵必ずこれに従い、これを予うれば、敵必ずこれを取る。
利をもってこれを動かし、卒をもってこれを待つ。
「また敵をこちらの思うように動かすには、相手が進んで行動するような状況をつくりだすことである。
敵に有利なえさを与えれば、相手は必ず取ろうとするだろう。
こうして利によって敵を誘い寄せたうえで、圧倒的兵力で一挙に襲いかかるのである。」
次回へ続く
参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。