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ごっつい体で受付を頑張っております。
稲垣です。
日々、鍼灸師になるべく勉学に勤しんでおります。

この間の6月11日(日)に、一鍼堂にて一般の方々向け
“東洋医学講座”が行われ、
私も、院長のご厚意で末席に座らせて頂きました。
ありがとうございました。
担当された新川先生のご苦労、大変よく伝わってきました。
ご苦労様でした。

一般向けであるとはいえ、鍼灸初学生にとってはとても勉強になります。
具体的な知識もそうなのですが、
授業での座学と臨床とをつなぎ合わせる発見がありました。

今回の講座は“梅雨~初夏”がテーマでした。
~この季節から受ける“湿”。
それが“脾胃”にどう影響させるのか、またどのように対処するのか。~
“脾胃”の話、“五行”の話へと進んで行きました。

ここで授業との勉強するスタンスの違いをご紹介。

五行での関係について、(物凄く大まかに説明いたします)

【相生】
一つの素材が別の素材を生み出す事を“そうせい”と言います。
例:水が木を育て、木が火をつくる・・・

【相克】
五行の特徴的な関係なのですが、
ジャンケンをイメージしてください。

ある方向には強いですが、別の方からは弱い。
そんな関係を“そうこく”と言います。

例:会社では役職ある強いお父さんが、
家ではお母さんに弱い。これも相克関係・・

【相乗】
先ほどの“相克”関係で強者が異常に、
より強くなってしまった状態を“そうじょう”と言います。

例:穏やかな“かかあ天下”が限度を越えたお母さんにボコボコにされるお父さん。みたいな

【相侮】
ジャンケンでも“グー”は“チョキ”に強くなくてはなりません。
それがルールです。
それが覆ってしまう事を“そうぶ”と言います。

例:“かかあ天下”のタガが外れたお父さん、
調子に乗って・・悪いことしちゃう。

教科書の“相乗”の部分を引用させていただきます。
《(株)医道の日本社 「新版 東洋医学概論」 第2章 五行学説 より》

相乗
相乗とは相克が過剰に起こっている異常な状態であり、
人体においては病的な状態である。
相乗は克する側が強くなりすぎた場合と、
克される側が弱った場合のいずれかあるいは両方で発生する。
したがって、相乗の治療では克する側を弱めたり、克さえる側を強める治療を行う。

これを代表に、簡単な試験問題を作ってみると・・

《問題》
五行学説において、人体においては病的な状態である関係。
その中でも克する側が弱くなった状態を何というか?

1、 相侮
2、 相生
3、 相乗
4、 相克
となります。

しかし、私が本当に理解をしないといけない所は後半部分。
先ほどの教科書「相乗とは相克は・・・・・したがって、
相乗の治療では克する側を弱めたり、克さえる側を強める治療を行う。
の“したがって”以降です。
ここが本来の鍼灸師の重要な部分。

教科書での学習で、
重要なポイントを違う目線で感じるようになりました。
この“一般の方々向け講習会”がターニングポイントになったように思います。

座学と臨床を結び付けるイメージを
薄っすらと感じる亊が出来たのが最大の収穫でありました。

どうしてもスタンスの違いが出てきます。
国家試験があると試験対策な勉強になりがちで、
臨床の現場で重要な部分をおろそかにしがちになります。
貴重な学生生活で肝心な所を出来るだけ吸収したいと思います。

稲垣 英伸

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