こんにちは盧(る)です。
普段堅苦しい本ばかり読んでいるのですが
知人の勧めもあって「往復書簡」(湊かなえ著)
というミステリーを読みました。

湊かなえさんは短編の女王との異名があるらしく
(なんだかカッコイイですね)
こちらの本も短編が三話収録されているのですが
どの話も最後にハッとさせられる内容で
電車の中で読んでおりましたが鳥肌が立ってしまいました。
ご興味あればぜひ一度読んでみてください。


経言、至而不至、是為不及、所勝妄行、所生受病、所不勝乗之也。
至而不至者、謂従後来者為虚邪、心与小腸来乗脾胃也。
脾胃脈中見浮大而弦、其病或煩躁悶乱、或四肢発熱、或口乾舌乾咽乾。
蓋心主火、小腸主熱、火熱来乗土位、乃湿熱相合、故煩躁悶乱也。
四肢者、脾胃也、火乗之、故四肢発熱也。飲食不節、労役所傷、
以致脾胃虚弱、乃血所生病、主口中津液不行、故口乾咽乾也。
病人自以為渇、医者治以五苓散、謂止渇燥、而反加渇燥、乃重●津液、以至危亡。

(素問・六節蔵象論)では
「至りて至らざる、これを不及と為す。勝つ所妄りに行きて、
生ずる所に病受く、勝たざる所これに乗ずるなり」という。
「至りて至らざる」とは(五行で)後ろにくる者を虚邪と為し、
心と小腸が脾胃に乗ずる(脾胃をおそう)ことである。
脾胃の脈中に浮大にして弦があれば、その病はあるときは煩躁悶乱し
あるときは四肢が熱を発し、あるときは口・舌・咽が乾く。
心は火を主どり、小腸は熱を主どる、
火熱が土の位に乗じれば、湿と熱が相まって、煩躁悶乱する。
(また)四肢は脾胃が主どる。そのため、火が(脾胃に)乗じると
四肢が発熱するのである。飲食の乱れや過度な労働は、脾胃を虚弱にし
血から生じる病が起こる。(血は)口の中で津液が巡るのを主どるので
めぐらなければ口や咽の乾きが起こるのである。
病人が渇となると、医者は五苓散を使って治そうとして
渇燥を止めると謂うが反って渇燥となる、
これは津液が枯れたためにおこり、非常に危険である。

 

ニフレルにて
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