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こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論しょうかんろん』の最後の解説になります。

今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百八十一章。
この章では、噦、腹満する場合の証治について詳しく述べております。



傷寒噦而腹滿、視其前後、知何部不利、利之即愈
「噦」は噦逆(からえずき)の別名である。胃気上逆による。
「噦而腹満」は実証であり、裏で邪実となれば腹満が生じ、
それにより胃気が上逆して噦が現れたものである。

治療は二便に注意して、通便か利尿かの方法を行えばよい。
そして邪がどちらかの方法で体外に除かれれば、降逆して噦は治る。

提要:
噦、腹満する場合の証治について

『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
傷寒の病に罹って噦逆と腹部膨満感が現れれば、
患者の大小便に注意を払わなければならない。
小便不利なのか大便不利なのかを明らかにして、
それを通利するだけで病は治癒する。


参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』   東洋学術出版社

『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房

『増補 傷寒論真髄』  績文堂

『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社

生薬イメージ画像:為沢 画

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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