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こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論』の解説です。
今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百七十九章。
この章では、厥陰病で濁陰が上逆した場合の証治について詳しく述べております。
・嘔而発熱者、小柴胡湯主之
厥陰経と少陽経は表裏関係にあり、
経脈は絡属し、臓腑の気は共に通じている。
これは陰病から陽病へ転化したことによる少陽病証である。
百二章にある「但見一証便是、不必悉具」
”但だ一証を見わせば便ち是なり。必ずしも悉くは具えず。”
【古医書】傷寒論: 弁太陽病脈証并治(中)百一章・百二章
というように、小柴胡湯を与えて少陽枢解すればよい。
提要:
厥陰病で濁陰が上逆した場合の証治について
『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
嘔吐と発熱がある場合は、小柴胡湯で治療する。
柴胡八両 黄笒三両 人参三両 甘草三両、炙る
生薑三両、切る 半夏半升、洗う 半夏十二個、裂く
右の七味を、一斗二升の水で、六升になるまで煮て、滓を除き、
三升になるまで更に煎じ、一升を温服し、日に三回服用する。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
生薬イメージ画像:為沢 画
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢