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前回のおさらい
脾胃から生じる病 その1
五常政大論云:
陰精所奉其人寿、陽精所降其人夭。
陰精所奉、謂脾胃既和、谷気上昇、
春夏令行、故其人寿。
陽精所降、謂脾胃不和、谷気下流、
収蔵令行、病従脾胃生者二也。
五常政大論に
「陰の精気がもちあがる所では
(陽気がしっかりして)その人は長生きし
陽の精気が降りる所では
(陽気が外に漏れ出てしまい)若死にする人が多い。」
と述べられている。
陰の精気が持ち上がるとは、
脾胃が和しているために、穀気がのぼり、
春夏に(陽気を)めぐらせ、
その人は長生きすることを言う。
陽の精気が降りるとは、
脾胃が和さず、穀気が下に流れてしまい、
(陽気を)収蔵させる。
病が脾胃から生じるものの二つ目である。」
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参考文献
『脾胃論』人民衛生出版
『黄帝内経三家注』霊蘭書院
『黄帝内経素問(上)』東洋学術出版
※『脾胃論』は金元四大医家と言われた
李 東垣(り とうえん)の名著です。
興味を持たれた方はぜひ原文をあたって下さい。
脾胃論につっこんで
恐れ多いのだが、
陰陽の概念が少しおかしくないだろうか。
陰と陽の二字さえ書かれていなければ
よく意味は通じるのだが。
また話そう。