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こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論』の解説です。
今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百七十三章。
この章では、白頭翁湯証であらわれる症状の補足について詳しく述べております。
・下利欲飮水者、以有熱故也、白頭翁湯主之
白頭翁湯証は厥陰経の熱邪が化熱して大腸に入り、
裏急後重する者を主治するが、
さらに心包絡の火が化熱上炎して津液が灼傷し、欲飲水者も主治する。
口渇して水を飲みたがるのは裏熱が表に現れた症候なので、
この下痢は熱性のもので、厥陰化熱の病機になるので
白頭翁湯で治療するとよい。
白頭翁湯
こちらを参照→【古医書】傷寒論: 弁厥陰病脈証并治 三百七十一章
提要:
白頭翁湯証であらわれる症状の補足
『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
下痢があってしかも水を飲みたがるのは、
熱邪が存在するからで、白頭翁湯で治療する。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
生薬イメージ画像:為沢 画
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢