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どうも新川です。
ついに、木全体が開花しました☆
いつもは、夕方に散歩がてら観察しにいくのですが、
綺麗な月が出ていたので、
夜中に撮影しにいってきました。
直前の3日ほど雨が続いていたのですが、
花びらはほぼ落ちることなく、
咲いておりました。
さて、ここからが本題です。
心下痞と黄芩 ①
の続きです。
前回、
黄芩の特徴として、
「主な効能は清熱」と記した。
では、心下痞の原因が全て邪熱が原因かというと、
そうとも言い切れない。
太陽蓄水証、脾胃の昇降失調などでも心下痞の所見が出てくる。
特に、
中薬学によると、
黄芩の使用上の注意として、
『①苦寒で脾胃を損傷しやすいので、実熱以外に使用してはならない
②脾胃虚寒には禁忌である』(『中医臨床家のための中薬学』より)
とのことから、
脾胃の昇降失調による心下痞との鑑別は重要となる。
黄芩 主治心下痞也。
「黄芩の主治は心下痞です。」 《薬徴 著:吉益東洞》
とはあるが、
実際は、
「黄芩の主治は、(熱が結したことによる)心下痞です。」
と解釈したほうが腑に落ちる。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。