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「朝食いまだ消化せんずば、
昼食すべからず。
ちゃのこなどくらふべからず。
昼食いまだ消化せんずんば、夜食すべからず。
前夜の宿食猶滞らば、翌朝食すべからず。
或いは半減し、酒肉をたつべし。」

貝原 益軒『養生訓』より

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下野です。
今回の養生訓は
食事を抜くことも重要という点を
記したものになります。

では、
冒頭の文章を現代語訳にしてみましょう。
「朝食がまだ未消化ならば、昼食は摂る必要はない、
菓子などの間食もよくない。
昼食がまだ未消化ならば、夕食は摂る必要はない。
前夜の夕食が溜まっているようであれば、
朝食は摂る必要はない。
もし、前の食事が未消化でも
食事を摂りたいときは、
量は半分、肉や酒は断つのがよい。」
といったところになります。

なぜ貝原先生は
このように記したかと言いますと、
胃の中に未消化物があると、
東洋医学的には気が滞ってしまい
そこから病が発生したり、
病を重くすることになります。
病がある方であれば、
食後に症状が悪化したり、
そうでなくても胃もたれや腹が張る
といった症状を感じる方がいます。

食を減らし
胃への負担を減らすことで改善しますが、
最も重要なのは
「食べ過ぎんなよ!」ということです。

ただ中には、
臓腑が弱り、消化機能が低下している方もいますので、
そういう方は鍼灸で改善できますので
ご安心下さい。
(勿論、臓腑がしっかりしているが、
食べ過ぎの方も改善できます。)

では。

朝陽と桜
朝陽と桜

<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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