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この傷寒論のシリーズは、
当院の修行生によって毎週、水曜日の早朝に開かれる、
自主的な勉強会におけるメモ・備忘録となります。
古典の専門家によるものではなく、
一から学ぶ者の新鮮な目線を共有出来れば幸いに思います。



4/5(水)
太陽病中篇より

(91条)傷寒、医下之、続得下利、清穀不止、身疼痛者、急当救裏、
後身疼痛、清便自調者、急当救表、救裏、宜四逆湯、救表、宜桂枝湯。

表証に対し、医者が誤って下法を用いて
未消化の下痢が止まらない場合には、
身体の痛みがあって表証があることが疑われても
先に裏を救うべきである。
また、裏を救った後、まだ身体に痛みがある場合は
それは表証から来る痛みであるため、
表を救うべきである、という内容である。

四逆湯について、29条などでも出てきたが、
これは裏の陽気を高めるものであり、
ここでの未消化の下痢は
裏の陽虚があるためにおこるということが
読み取れる。

(92条)病発熱、頭痛、脈反沈、若不差、身体疼痛、当救其裏。

発熱して、頭痛がある場合、脈が沈の場合、
身体に痛みがあってそれが癒えなければ
まさにこれは裏証であるという内容である。

頭痛や発熱、身体疼痛の症状は一見表証であるが、
脈が沈でも症状が治まらなければ、裏に問題があるということである。
表証を治しても、裏に問題があるままであれば
条文のように、表証のような症状が出てきてしまうということである。

(続く)


参加者:下野、新川、大原、盧、上野

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