どうも下野です。

最近、夜遅くに”なでしこジャパン”の試合を
視てしまっている為に寝不足気味となっており、
以前 紅露君が書いた記事が胸に突き刺さります・・・
と言いつつも、準々決勝は女子W杯2連覇中のドイツ戦の為、
おそらく気になって視てしまうと思いますが、
体調だけは崩さないように気を付けます。

では『難経』第十一難に参ります。


十一難曰、
経言、脈不満五十動而一止、一蔵無気者、何蔵也。

然。
人吸者随陰入、呼者因陽出。
今吸不能至腎、至肝而還、故知一蔵無気者、腎気先尽也。


医学経典に
「脈搏が五十動に満たないうちに一回止まるのは、一臓に気がなくなっている状態」と
記されているが、これはどの臓のことなのか。

答え。
人は呼吸の際、吸気には陰の臓に従って吸い、
呼気には陽の臓に従って吐く。
一止する場合は、吸った気が腎まで至らず、
肝のみで吸っているのである。
つまり一臓に気がないとは、腎気が先に衰え尽きてしまったと
理解することが出来ます。

<解説>
『黄帝内経霊枢』根結篇
「一日一夜五十営、以営五蔵之精。
不応数者、名曰狂生。所謂五十営者、五蔵皆受気、持其脈口、数其至也。
五十動而不一代者、五蔵皆受気。四十動一代者、一蔵無気。
三十動一代者、二蔵無気。二十動一代者、三蔵無気。
十動一代者、四蔵無気。不満十動一代者、五蔵無気。」

と記されており、
臓気が衰え尽きると脈搏に影響し、搏動中に停止するのは臓気が衰え尽きたことの
反映だとの内容となっている。
呼吸と内臓の関係は第四難に記されており、
呼気には心・肺が、吸気には肝・腎が関係し、
「脈不満五十動而一止、一蔵無気者、何蔵也。」とは
人体で最も下位に位置し陰に属す腎気が
先に尽きた状態である。


<参考文献>
「難経解説」 東洋学術出版社
「難経鉄鑑」 たにぐち書店
「現代語訳 黄帝内経霊枢」 東洋学術出版社

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