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3月下旬(近くの公園にて)寒の戻り
3月下旬(近くの公園にて)
温かくなってきたと思いきや、寒の戻りを感じました。

こんにちは、大原です。
2年前に、鍼灸の学校で使用される
東洋医学概論の教科書が新しくなりました。
やっと最近、新しい教科書に、
本格的に目を通すことができました。

以前のものよりも2倍ぐらい分厚くなり、
内容も増え、いろいろ詳しく書かれている印象があります。

自分が学生の頃の東洋医学の授業は、
教科書メインではなく、
プリントなどの資料を先生が用意されて
教科書に載っていないことを補うような形で
行われていたように思います。
自分の知る限り、他の先生も同じように
教科書ではなく独自の資料を用いていたようです。
このような背景から、
教科書の内容を充実させて新しく作り直そうという
動きがあったのは自然なことだと思います。

さて、その新しい教科書『新版 東洋医学概論』を読んでみて、
復習になった「血の化生」というところについて
まとめていきます。

ちなみに、この「化生」とは、
気の作用の一つで(気化作用)、
人体に必要な物質を摂取した飲食物などから作ったり、
体内の物質を必要な物質に作り変えることを言います。

ではまず、教科書の文面を抜粋していきます。

<血の化生>
血は飲食物から化生、あるいは精から化生される。

a.飲食物からの化生
飲食物は脾胃の機能により消化・吸収され、水穀の精微となる。
その後、心と肺の機能を受けて血に化生する。
化生された血は
血脈を通って全身を循環する。

b.精からの化生
血は飲食物からだけでなく、
必要に応じて腎精から補充されることにより、
一定量を維持している。

さて、この内容の根拠となった古文書の記述が
新しい教科書では巻末に記されていました。
その内容を抜粋します。
小さい文字ですので見落としてしまいがちですが・・・

『霊枢』決気篇(第三十)
中焦受氣取汁、變化而赤、是謂血。

『霊枢』営衛生会篇(第十八)
中焦亦並胃中、出上焦之後、此所受氣者、泌糟粕、蒸津液、化其精微、上注于肺脉、乃化而爲血。

これらの記述の内容について、
次回みていきましょう。


参考文献:
『新版 東洋医学概論』 医道の日本社
『基礎中医学』 燎原

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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