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こんにちは、新川です。

近所の古木 2017.3.20
近所の古木 2017.3.20

自宅の近くにある古木ですが、
毎年見事に綺麗な花を咲かせます。
そろそろその時期かなと、
見にいきましたがまだまだのようです。
蕾にも色はなく、これからの変化が楽しみなので、
一枚記録しておきます。

それでは、
孫子 始計篇の続きをどうぞ。

前回までの記事はこちら↓
【兵法】孫子 始計篇 其ノ一
【兵法】孫子 始計篇 其ノ二
【兵法】孫子 始計篇 其ノ三


【始計】

兵者詭道也。
兵は詭道なり。

詭道きどうの詭は「いつわり」とも読み、
・ごまかす
・あざむく
という意味がある。

こちらの記述には古来より賛否両論あり、
肯定派は、「詭も一つの道である(北条氏長)」
「詭わりは本来、道とはいえぬが、その中に道があることもある。(山鹿素行)」といい、
否定派は、「孫子のいうところは仁義にかける(王世貞)」「奇にすぎる(戴渓)」という。

いずれも
詭道=相手をいかにだますか
と捉えているが、
別の解釈として、
相手をあざむくことを推奨しているのではなく、
相手の出方によっては柔軟に戦術を変化させ、
戦力を単純にぶつけ合うよりも、
心理的な操作も同時に駆使し
様々な策をもって事にあたることが
状況を有利にすることが出来るというものである。

ここで思い出したいのは、
其ノ一でも出てきた
「兵は国の大事なり」で、
人民の生死が最重要であるがゆえに、
それらを守るためあらゆる手段を使うべきだ
と考えると、筋が通る表現だといえる。

次回へ続く


参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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