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どうも下野です。

いつものペースならば、
「養生訓」の記事になるのですが、
本日は養生訓を読むうえで必要?かと聞かれれば
そうでもないのですが、
鍼灸師の方、学生さんには知っておいて頂きたい
歴代の名医(中国のですが)達について
非常に分かりやすく書かれている書籍の紹介です。
(勿論、鍼灸師以外の方にもわかりやすい本だと思います。)

「まんが 中国医学の歴史」医道の日本社
「まんが 中国医学の歴史」医道の日本社

一鍼堂の本棚にも置いている書籍ですが、
誰もがとっつきやすい“まんが”で
漢方・鍼灸の成り立ちや発展を知ることができ、
そしてそこには名医の存在があり、数々のドラマがあるわけです。
(王を助けるために、自らの命を引き換えにした医家や
日本でも人気の三国志に登場してくる医家など。)

で、なぜ「養生訓」を読むうえでと書いたかと言いますと、
「養生訓」は貝原 益軒先生を語るうえで重要な書物ですが、
その書物にはこの名医たちの名前が度々登場し、
彼らが実践したこと、教えを貝原先生が広く一般の庶民に
知ってもらいたく引用、貝原先生の考えを加えております。
つまり貝原先生が書かれている内容は、
「江戸時代の話」ではなく、
遥か何千年も昔から実践されてきたというものになります。
すごいです。
時代が変わろうと、人間の体は全く変わることがないということですね。

また鍼灸師、学生さんには、
やはり鍼灸を学ぶ上で、その歴史を知ることは
非常に大切だとおもいます。
まぁ鍼灸に限ったことではないですし、
僕もまだまだ言える立場ではありませんが、
その歴史を知らないと
うわべだけの知識になってしまい、都合が悪いことは
変えられてしまっても気付かないまま進んでしまいます。
学生時代、西洋医学の歴代医家を学校で教えるのに、
なぜ東洋医学の歴代医家を教えないのか?
しかも歴代書籍は、当時の教科書の最後のページにちょろっと書かれているだけ。
古典と授業で言われても、
誰も「内経」や「傷寒論」と答えられないまま終わったことを
今でも記憶しています。

この長い東洋医学の歴史に、
多くの医家が病と闘い、それを後世に残してきたことを
知っておいても損はないですし、
「東洋医学たるもの」というのを少し知れるきっかけになるとは思います。

では。

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