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こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論しょうかんろん』の解説です。

今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百六十四章。
この章では、裏虚寒の者に誤汗を行い、変証が生じた場合について
詳しく述べております。



下利清穀、不可攻表。汗出必脹満
脾胃虚寒で、穀を腐熟・運化させることが
できないので、未消化の下痢をする。
この場合はたとえ表邪があっても、
まず裏証に対して治療を行わなければならない。

仮に誤汗を行い汗出させれば、
津気が外に出て中焦の陽気はますます虚すので、
腹中に気が滞り、膨満を感じるようになる。

提要:
裏虚寒の者に誤汗を行い、変証が生じた場合について

『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
不消化物の混ざった下痢をしている場合は、
解表法で治療してはならない。
もし発汗させると必ず腹部が膨満してくる。


参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』   東洋学術出版社

『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房

『増補 傷寒論真髄』  績文堂

『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社

生薬イメージ画像:為沢 画

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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