<相談会の開催お知らせ>
学生さんや鍼灸師を目指す方、
お待ちしてます!!!
【対象者】学生、この業界を目指す方
(※免許を取得し鍼灸師になった方は今回はご遠慮頂いております)
【日時】2017/03/12(日) 15:00~18:00
【費用】一人3,000円
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
https://www.1sshindo.com/blog/zenith13539/
こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論』の解説です。
今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百六十二章。
この章では、厥冷下痢し、無脈となった危候と予後について
詳しく述べております。
・下利、手足厥冷、無脉者、灸之不溫、若脉不環、反微喘者、死
下痢、手足厥冷はもともと陰寒が内盛だったのであり、
陽気の衰微が甚だしく、陽気が上昇しない重症である。
このとき無脉であれば陽気瀕絶の危候である。
仮に灸を用いても手足が温まらず、脉気の回復もみられず、
かすかに喘げば、下焦の生気が元に帰納しなくて、
逆に上納したので死証である。
・少陰者趺陽者、為順也
しかし陽気がまだ脱する前であれば、
腎経の太谿脈(少陰脈)と胃経の衝陽脈(趺陽脈)の強さにより
生死の予後を判断することができる。
提要:
厥冷下痢し、無脈となった危候と予後について
『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
下痢して、手足が厥冷し、寸口の脈拍は触知不能で、
灸法で治療しても手足が温かくならず、或いは脈拍が回復せず、
かえって軽い呼吸困難が出現するならば、これは死証である。
もし足の少陰太谿の脈の拍動が
足の陽明趺陽の脈の拍動より小さければ、予後はまだ良好である。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
生薬イメージ画像:為沢 画
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢