<討論会・座談会の開催お知らせ>
学生さんや鍼灸師を目指す方、
お待ちしてます!!!
【対象者】学生、この業界を目指す方
(※免許を取得し鍼灸師になった方は今回はご遠慮頂いております)
【日時】2017/03/05(日) 15:00~18:00
【費用】一人3,000円
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
https://www.1sshindo.com/blog/zenith13539/
こんにちは、大原です。
前回は「運」と「気」の関係について述べました。
前回までの記事↓
2017年の運気 その1
2017年の運気 その2
2017年の運気 その3
2017年の運気 その4
2017年の運気 その5
2017年の運気 その6
さて、今回は、今までまとめてきた運気の話から、
2017年がどのような年になるのかを
考えていきたいと思います。
ここからが本番という感じですね!
2017年は丁酉で、
歳運は木運不及、司天の気は陽明燥金でした。
運と気の関係は
金が木を剋すという相剋関係にあり、
すなわち五運は参考で、
六気の方が主である「天刑」の年となります。
このことからすると、五運は参考で、
六気を主として
司天の気である陽明燥金についてや、
客気の推移についてを考えていけば
良いだけなのかも知れませんが、
まずは五運の推移による考察をしてみましょう。
木運不及の年は、
金運が太過となることから
燥気が強くなる傾向にあるといった
大まかな1年の予想を立てることができると思います。
その年の異常な気候変化を表す客運は、
木運不及の年の場合、
木気の不及を表す「少角」から
以下のように推移しましたね。
2017年(木運不及)の客運の推移
・初運(大寒から、およそ73日間):少角(木−)
・二運(初運からおよそ73日間):太徴(火+)
・三運(二運からおよそ73日間):少宮(土−)
・四運(三運からおよそ73日間):太商(金+)
・五運(四運からおよそ73日間):少羽(水−)
すなわち、初運の1月下旬から4月初までは
木気が弱くなりやすく、
それを剋す金気が旺盛になりやすいといえます。
金気が旺盛になるので、
乾燥しやすい気候になるといった予想ができます。
客運の推移における人の病状などについての記述が
素問には無いようですが、
実際に、1月下旬から、
空気が乾燥しているせいか
インフルエンザが流行りだしたというニュースを
耳にしたりもします。
4月初から6月中旬頃の気候を表す二運は、
火気が旺盛となりますので、
火剋金で金気が抑えられるということになり、
ゆえに乾燥しやすい気候は抑えられるものの
暑い日が多いことが予想されます。
6月中旬から8月下旬頃の気候を表す三運は、
土気が弱く、そのため木気が旺盛になりやすいといえます。
そのため風の強い日が多いかも知れません。
8月下旬から11月初の気候を表す四運は、
金気が旺盛ですので、
やはり乾燥しやすくなることが予想されます。
11月初から1月下旬の気候を表す五運は、
水気が弱く、そのため土気が旺盛になるので、
湿気の多い冬になることが予想されます。
曇りの日や小雨が多いかも知れませんね。
さて、木運不及の一年についての、
素問の記述はどのようにあるのでしょうか。
長くなりそうですので、次回に続きます。
参考文献:
『黄帝内経 素問 下巻』 東洋学術出版社
『内経気象学入門』 緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。