【研修生募集】
鍼灸一本の技術で生きていける
鍼灸師を目指しませんか?
当院では、研修生を受け入れております。
(現在、一名。性別不問)
研修期間は一年で、
適正が認められればその後のステップも存在します。
詳細は、一鍼堂大阪本院へ:☎06-4861-0070
下積み修行中の盧(る)のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
●廻腸(かいちょう)
廻腸という言葉は
『霊枢・腸胃篇』に見られます。
「廻腸当臍、左環廻周葉積而下、廻運環反十六曲、大四寸、径一寸寸之少半、長二丈一尺。」
これに対して、
楊上善は『黄帝内経太素』の中で
「廻腸、大腸也。小腸附脊而在後、大腸近臍而在前、故大腸兪在上、小腸兪在下。」
と述べており、
また張景岳は『類経』の中で
「廻腸、大腸也。葉積、如葉之積、亦畳積之義。大腸上口即小腸下口、当臍左旋、而下接広腸也。」
と述べております。
このことから、
廻腸は現代でいう小腸の一部と大腸とをまとめたものと考えられます。
●広腸
広腸についても同じく『霊枢・腸胃篇』に
「広腸傅脊、以受廻腸、左環葉脊、上下辟、大八寸、径二寸寸之大半、長二尺八寸。」
と記載があります。
これに対して、
楊上善の『黄帝内経太素』では
「広腸、白䐈也、附脊以受大腸糟粕。
辟、着脊也。謂白䐈当中寛八寸、上受大腸之処、下出洩処皆径有二寸半、総長二尺八寸也。」
とあり、
また張景岳は『類経』の中で
「広腸、大腸下節也、亦名直腸。直腸居後、繞脊而下、故曰伝脊。伝、布也。
葉脊上下、言畳于脊之上下而至尾骶也。」
と述べております。
以上から広腸は、
大腸から糟粕(便)を受ける場所であり、
体の出口であり、
体の中心より後ろ側にあることがわかる。
このことから、
広腸とは現代でいう直腸であると考えられます。
先日、院長よりご指導していただきました。
廻腸について小腸の一部と大腸をまとめたものとしておりましたが、
その根拠は「廻運環反十六曲」しかなく
はたして小腸を廻腸の中にまとめよいのか?という疑問が上がりました。
ここでは一つの疑問のまま残しておきたいとおもいます。
参考文献
『黄帝内経霊枢 三家注・下編』 中国中医薬出版