下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らな内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不愉快なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
当院では突発性難聴の方がよくご来院されます。
その多くの患者様はステロイドを投与されていると聞き、なぜステロイドを投与するのか疑問に思い
東洋医学ではなく西洋医学的に少し調べてみました。
突発性難聴とは突然に原因不明な内耳性の感音性難聴が発症する疾患であります。
発症は突然であり、患者は難聴になった瞬間を語ることができるほど突発的です。
徐々に難聴が進んだようなケースは突発性難聴ではありません。
主症状としましては突発的な難聴、高度な感音難聴、原因不明です。
副作用では耳鳴り、目まい、吐き気、嘔吐があります。
突発性難聴の原因は今だ解明されていませんが現在最も有力な2つの説を挙げます。
1、ウイルス感染説
これは難聴の発症前に感冒(風邪)のような症状を
訴える患者さんが少なくないことや、
突発性難聴の罹患が一回かぎりであること(再発はほとんどないありません)
おたふくかぜやはしかなどのウィルス疾患が
突発的な高度難聴を起こすことなどが根拠となっています。
2、内耳循環説
内耳血管の痙攣や塞栓、血栓、出血などによる循環障害は
突発性難聴の突然の発症をうまく説明できます。
また治療として血管拡張剤、抗凝固剤などの循環を改善する薬剤が
しばしば有効であると報告されていることも根拠となっています。
しかし、この説では再発はほとんどないという突発性難聴の特徴の説明は困難です。
ステロイドの主な作用としましては抗炎症作用と免疫抑制作用の二つです。
抗炎症作用とは、けがや、やけど等の炎症をおさえる働きであり
免疫抑制作用とは花粉症などのアレルギー反応を抑える働きです。
免疫抑制作用はとてもよい作用ですが、アレルギー反応だけをおさえてくるだけでなく
正常な免疫反応も抑える働きもあります。
これがステロイドを使う時に注意しなければならないことです。
突発難聴の治療ではこのステロイド剤だけでなく他にも
薬剤としては抗凝固薬・代謝改善薬や向神経ビタミン製剤が
使用され、薬剤以外では高気圧酸素療法や
星状神経節ブロックが行われることもあります。
突発性難聴に対するステロイドの目的は上記で
説明いたしましたウイルス感染に対して
副腎皮質ステロイドが広く用いられています。
副腎皮質ステロイドの持つ強カな抗炎症作用がウイルス性内耳炎を
軽快すると考えられますが、免疫的な作用機序や
循環障害で生じる活性酸素を抑制するなどの
循環系に対する機序も関与しています。
副腎皮質ステロイドの投与は一般に内服や点滴で行われますが、
糖尿病や胃潰瘍、結核などの合併症がある場合には
副腎皮質ステロイドの副作用によって、
それぞれの疾患が増悪する可能性があります。
近年、鼓膜を介して中耳(鼓室)に副腎皮質ステロイドを注入すると、
比較的高率に内耳に吸収されることが明らかになったことから、
これらの疾患の既往がある方や、内服や点滴で改善が見られなかった場合に、
この方法(副腎皮質ステロイドの鼓室内投与)が用いられるようになっています。
ただし、その方法の詳細(どれくらいの期間 に、どの程度の副腎皮質ステロイドを用いるのがよいか等)
については、いまだ確立したものはありません。
出典:
難病情報センター→http://www.nanbyou.or.jp/entry/164
アトピー治療.net (ステロイドの効果と副作用)→http://www.atopic-dermatitis.net/navi04/より
木村