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こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論』の解説です。
今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百五十八章。
この章では、傷寒証で裏に内伝し、自然に下痢する場合について
詳しく述べております。
・傷寒四五日、腹中痛、若轉氣下趣少腹者、此欲自利也
傷寒にかかり3日目、三陽経から三陰経に邪は移る。
4〜5日目に陰経が邪を受けて寒化するので腹中が痛む。
そして寒気が急速に下部へ降りるのを感じるのは、
病邪が深く裏に入り、内で厥陰と合わさるためであり、
寒気が下へ降りるので自然に下痢をする。
提要:
傷寒証で裏に内伝し、自然に下痢する場合について
『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
傷寒の病に罹って四五日経ち、腹の中が痛んで、
腹中のガスが下って少腹の方向に動く感じがあれば、
これはやがて下痢がおこるという前兆である。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
生薬イメージ画像:為沢 画
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢