下積み修行中の本多くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らな内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不愉快なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
今回は問診について書いていきます。
問診とは本人やその家族から症状を詳しく尋ねる診断方法で、
一般的に、患者の性別・年齢・住所・出身地・婚姻・
仕事・生活習慣・嗜好品・家族歴等を確認して、診断に必要な情報をつかむために行います。
実際に臨床で必要とされる問診は更に細かく分けられ、中国は明の時代に張仲景が記した
『十問歌』を基準に行っていきます。
その内容とは「一に寒熱を問い、二に発汗を問う。三に頭身を問い、四に便を問う。
五に飲食を問い、六に胸を問う。七に聾(ろう)、八に渇ともにまさに弁ずべく、九に脈色により陰陽を察し、十に気味より神見を章かにす。」
とあります。
これらを状況に応じて慎重に伺っていきます。
簡単ではありますが一つずつ説明していきます。
「寒熱を問い」とは、
患者に畏寒・悪寒するのか、あるいは悪熱(あつがること)するのかを尋ねることです。
これは病邪によるものと身体の陰陽盛衰によるものとに分けられ、
病邪では「寒邪」による畏寒・悪寒と「熱邪」による悪熱とに分けられます。
身体の陰陽盛衰で生じる寒熱は、
陰が過剰になる、または陽が不足することで畏寒・悪寒を、
陽が過剰になる、または陰が不足することで悪熱を生じます。
次に寒熱の種類についてです。
●寒の種類
①温かくしていても寒気を感じる「悪寒」
②寒気はあるが温かくすれば治まる「畏寒」
③風にあたると寒気がして避けると良くなる「悪風」
●熱の種類(※)
①寒気と同時に熱もある「悪寒発熱」
②寒気はあるが熱はない「胆寒不熱」
③寒気はないが熱がある「胆熱不寒」
④悪寒と発熱が交互におこる「往来寒熱」
※ここでいう熱は体温計で計測した数値ではなく
自覚的に感じる熱感のこと
「胆熱不寒」は発熱の程度、時間、特徴によりいくつかに分けられます。
①悪寒はなく、高熱が下がらず悪熱する「壮熱」
②一日の一定の時刻に発熱する「潮熱」
③37〜38℃の発熱「微熱」
<感想>
今回寒熱について調べ、世間で「風邪」と称される
症状が一つではなく、熱によるもの、寒によるものに
分けられることがわかりました。
風邪に対する処方薬を、発熱したからと
いつも同じものばかり服用するのではなく、その都度症状に合わせた
ものを服用することが重要となります。
病院で出される薬をただ使用するのではなく、
自分にあっているものか疑問をもち、先生に尋ねることが必要になってきます。
何より、医者にかからず生活できる様に
自分の身体は自分で守っていきたいものですね。
本多
参考文献:
『実用中医学』 源草社
『中医学の基礎』 東洋学術出版社