【研修生募集】
鍼灸一本の技術で生きていける
鍼灸師を目指しませんか?
当院では、研修生を受け入れております。
(現在、一名。性別不問)
研修期間は一年で、
適正が認められればその後のステップも存在します。
詳細は、一鍼堂大阪本院へ:☎06-4861-0070
患門(かんもん)二穴
男は左、女は右の足の大指の頭、
爪の先よりうらを跟の下に引、
それより膕の後の横文までの寸を取て、
其稗を鼻のあたまより項にのぼせ、
項の後に下し稗の尽る処に、
脊の正中に仮点を付、
又鼻下より両の吻までの寸を取って、
其稗の真中に仮点をあて、両の端に点す、
これ患門の二穴なり、
さて前に点したる脊の正中の点はぬぐひ去べし、
但し立は膕の紋あまた見えて正しからず、
初めまづ坐して横文のかしらに、かりに墨を付て、
それを見て紋の正中までの寸をとるべし、
灸数は病人のとしのかずに一壮ましてすべし、
たとへば三十歳ならば卅一壮すべし。
虚労、手足心熱し、盗汗、精神くるしみ倦、
骨節いたみ、寒え、初は呟嗽して漸く膿血を吐き、
肌痩、面黄み、食少く力とぼしきを治す。
「聚英」に曰く此穴を考るに五椎の両旁へ二寸づつ、
心兪の二穴より五分づつひらく、
心は血を主る故にこれに灸すと、云々。
四花(しか)四穴
稗心を三条ばかり結びつき、
正中を大椎にあて、頚にかけ両の端を前に下し、
鳩尾に両の先を截る、
さて其稗心の正中を結喉へあて後へまはし、
稗の尽る処の背の正中に仮に墨を点す、
別に又口の広さの寸を唇のなりに随ひ取て、
其正中を前の仮点に横に当、両の端に点し、
またのその稗を堅にして正中を仮点に当て上下の端に点す、
これ四花の穴なり。中の仮点はぬぐいさるべし。
先ず患門の二穴と四花の横の二穴とを合せて四穴を同時に灸す。
一穴に廿一壮づつ毎日灸して、一穴に百五十、二百壮にいたる、
其灸漸く癒んとするとき堅の二穴を灸すべし、
一穴に七壮づつ毎日灸して一穴に五十壮百壮まで、
後に三里に灸して気を下すべし、伝尸、労咳、骨蒸、虚熱、
元気いまだ脱ざる先に灸すれば必ず効あり、
また崔氏が四花の穴は鬲兪胆兪の四穴に合(あた)る。
聚英に曰く、血は膈兪に会す、胆は肝の府、血を蔵す
ゆえに此を取る。
腰眼(ようがん)二穴
病人を立て腰をみれば両旁にすこし陥ありて、
両眼のごとし是穴なり、
合面に臥して一穴に七壮か十四壮か労瘵の腰痛に妙なり、
労虫あれば吐き出すか、大便より下る。
癸亥(みずのとい)の日、亥の時に灸すべし、
故に癸亥(ぎがい)の穴と云い、俗に亥眼(いのめ)とも云。
風市(ふうし)二穴
腿の外の正中膝の上七寸両筋の間なり、
立つて身を直にし両手を斉く下し、
中指の頭の尽処の中、五十壮百壮腰腿脛しびれ、いたみ、
脚気、中風を治す。
〜鍼灸重宝記より
患門、四花、腰眼、風市を抜粋〜