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こんにちは、大原です。
前回は、十干と大運(または歳運、中運)の
関係について述べ、
2017年の大運は「木運不及」であることが分かりました。
前回までの記事
2017年の運気 その1
2017年の運気 その2
さて今回は、2017年の
1年間の気候の推移について考えていきたいと思います。
ここで大事なキーワードとして、
「主運」と「客運」があります。
主運とは、1年を5つの期間に区分して
その気候変化を表したもので、
四季と梅雨(長夏)の合わせて五つの季節から成り、
毎年同じ様に推移していくものです。
客運とは、1年を5つの期間に区分し、
その1年の異常な気候変化を表したもので
これは年によって異なります。
すなわち主運とは常であり、客運とは変であるといえます。
どちらも、以下のように5つの期間に分けられます。
・初運:大寒から(73日)
・二運:春分後13日目から(73日)
・三運:芒種後10日目から(73日)
・四運:処暑後7日目から(73日)
・五運:立秋立冬後4日目から(73日)
(2018/09/18修正:
五運の開始は「立秋」ではなく「立冬」後4日目からでした。
訂正いたします、申し訳ございません。)
まずは主運を具体的に述べていきます。
主運は毎年、以下のように推移していきます。
ですので、下記のようになります。
・初運:木運(=角)
・二運:火運(=徴)
・三運:土運(=宮)
・四運:金運(=商)
・五運:水運(=羽)
ここで太過と不及についても考えていきます。
2017年は木運不及で、不及の年ですので、
上記主運の初運は
木運の陰から始まることになり、この木運の陰を「少角」といいます。
以下、主運は陰と陽が交互に推移します。
(主運が陽なら「太」がつき、陰なら「少」がつきます。)
まとめると、2017年の主運は以下のようになります。
<2017年(木運不及)の主運>
・初運:少角
・二運:太徴
・三運:少宮
・四運:太商
・五運:少羽
次は客運についてです。
客運も、主運と同じ順番で推移していくのですが、
原則としてそのスタートが異なります。
客運のスタート(=初運)が何になるのかは、
十干によります。
2017年は木運不及ですので、
スタート(初運)は木運の不及、
すなわち少角から始まることになります。
・・・偶然、2017年は主運と客運が同じ推移になりますね。
<2017年(木運不及)の客運>
・初運:少角
・二運:太徴
・三運:少宮
・四運:太商
・五運:少羽
以上で、2017年の主運と客運が分かりました。
続きます。
参考文献:
『黄帝内経 素問 下巻』 東洋学術出版社
『内経気象学入門』 緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。