【研修生募集】
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こんにちは、大原です。
前回は、運気論とはどのようなものかについて
述べていきました。
(前回の記事 2017年の運気 その1)
さて今回から、
具体的に2017年はどのような年になりそうかを
みていきましょう。
運気論で1年間の予測を立てるために必要な情報は、
その年の干支(えと)です。
その干支から、
大運(または歳運、中運という)、
主運、客運、主気、客気などを割り出し、
それらを組み合わせて1年間全体の気象がどのようになるのかを
考察していくということです。
まず、干支は、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の
組合せによって、60通り存在します。
(60年で一周するので、60年で還暦と言ったりしますね)
ちなみに十干は天干ともいい、
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十種類あります。
また、十二支は地支ともいい、
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の
十二種類があります。
さて、2017年の干支は、
天干が丁(ひのと)、地支が酉(とり)です。
それではまず、
1年間の大運が何になるのかを考えていきます。
天干が丁(ひのと)ですので、
2017年の大運は木運不及となります。
ちなみに、
天干と大運の対応は
素問の運気論のはじめの方に出てきます。
甲の年:土運、乙の年:金運、丙の年:水運、丁の年:木運、戊の年:火運、・・・
という具合に
年ごとに土、金、水、木、火の順番に割り振られ、
また、五運の気の強弱を表す「太過」と「不及」も交互に割り振られます。
太過と不及について簡単に述べますと、
太過:その一年の五運の気が強く、その気自体の影響を受ける
不及:その一年の五運の気が弱く、その気を克す気の影響を受ける
天干と大運の対応についてまとめると
以下の通りになります。
甲の年:土運太過
乙の年:金運不及
丙の年:水運太過
丁の年:木運不及 ←2017年!
戊の年:火運太過
己の年:土運不及
庚の年:金運太過
辛の年:水運不及
壬の年:木運太過
癸の年:火運不及
続きます。
参考文献:
『黄帝内経 素問 下巻』 東洋学術出版社
『内経気象学入門』 緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。