【研修生募集】
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こんにちは、大原です。
黄帝内経 素問の後半に、
運気論についての記載があります。
その内容は運気七篇とも呼ばれ、
天元紀大論篇(第六十六)から始まります。
この運気論の「運気」とは「五運六気」のことで、
運気論は陰陽五行学説を基礎として
気候や気象の変化が自然や人の身体に
どのような影響を及ぼすかを説いた学説です。
すなわち「五運六気」の
五運とは木、木、土、金、水、
六気とは風、暑、湿、燥、寒、火のことです。
この運気論の記述のとおり運用すると、
一年間の気象がだいたいこのようになり
そして人の身体にどのような影響が出るのか、
どんな病気になりやすいのか
という予測を立てていくことができるというものです。
素問が成立したのは
およそ二千六百年前頃の中国であるとされていますが、
この運気論が成立したのが
唐の時代以降とする説が有力のようです。
その運気論が成立した時代は、
気候も暑く、温病が広く流行っていたようで、
温病に関するものや類似した記述が多いのは
そのような時代背景が理由であるとする見方があります。
そのような時代背景の中で生まれた運気論ですが、
どのような時代や場所でも
気候や季節の変化・変調が
人の身体に影響を及ぼすことは
共通していることだと思いますので、
現代の日本でも
ある程度有効なのではないかと思います。
運気論やその他の文献をベースとして、
長年、現代の日本の気象データを集計・解析し、
気象と病の関係についての研究を
続けていらっしゃる方もいらっしゃいます。
そのような運気論に基づいて、
2017年がどのような気候でどんな病気になりやすいのかを
まとめていってみたいと思います。
続きます。
参考文献:
『黄帝内経 素問 下巻』 東洋学術出版社
『内経気象学入門』 緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。