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こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論しょうかんろん』の解説です。

今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百五十四章。
この章では、誤治により陰盛陽衰した場合の治療法について
詳しく述べております。



大汗、若大下利、而厥冷者、四逆湯主之
大汗、大下痢により
津液が甚だしく亡失して陽気が衰微し、四肢厥冷が出現している。
しかし仮熱の外症がないのは、陽気は衰微しているが、
幸いなことにまだ脱していないからである。
治療はまず回陽を行い、暴脱の変証を防がなければならない。
そして回陽が十分に行えば、津は生じていく。
つまり四逆湯を与えて回陽・傷津生を行うのである。

四逆湯
こちらを参照→【古医書】傷寒論: 弁陽明病脈証并治 二百二十四章・二百二十五章

提要:
誤治により陰盛陽衰した場合の治療法について

『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
多量の発汗、或いは激しい下痢があり、
しかも手足が厥冷している場合は、四逆湯で治療する。


参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』   東洋学術出版社

『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房

『増補 傷寒論真髄』  績文堂

『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社

生薬イメージ画像:為沢 画

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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