【週2日程度の研修生募集中】
週に2日程度(各半日)の研修生を募集しております。
学生であれば、業界の相談や
当院蔵書の閲覧、及び基礎中医学の修得を目指し、
適正があれば修行生や内弟子として
上を目指すことも可能です。
詳しくは本院まで。
期間:6ヶ月(相談により更新の余地あり)
募集二名、面接あり。
一鍼堂大阪本院:☎06-4861-0070
こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論』の解説です。
今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百四十九章。
この章では、厥逆で格陽脉をみる場合は灸法がよいことを述べております。
・傷寒脉促、手足厥逆、可灸之。
促脉は数脉中に不規則な間歇がある脈状を言い、一般に陽熱を指す。
このとき厥逆をみれば、それは鬱熱が内伏した熱厥によるものであるから
灸は行ってはいけない。
しかしここで「可灸」と述べているのは
この手足厥逆が陽虚・陰盛による寒厥だからである。
陰寒が極まって盛大になり、
陽が虚して陰を格拒するので、脉促・無力の脉を示す。
この陰盛格陽の脉は陽虚欲脱を表すので、
灸により陰消・陽回させる。
提要:
厥逆で格陽脉をみる場合は灸法がよいこと
『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
傷寒の病に罹って脉促となり、
手足が厥逆している場合は、灸法を用いて急いで温めるとよい。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
生薬イメージ画像:為沢 画
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢