【週2日程度の研修生募集中】
週に2日程度(各半日)の研修生を募集しております。
学生であれば、業界の相談や
当院蔵書の閲覧、及び基礎中医学の修得を目指し、
適正があれば修行生や内弟子として
上を目指すことも可能です。
詳しくは本院まで。
期間:6ヶ月(相談により更新の余地あり)
募集二名、面接あり。
一鍼堂大阪本院:☎06-4861-0070
どうも、新川です。
前回までの記事はこちらをご参照下さい。
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ一
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ二
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ三
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ四
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ五
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ六
前回に引き続き【汗】について進めていきます。
汗は陽気が津液を蒸化し、それが体表から出たものです。
春や夏に汗をよくかくのは、陽気が疏泄して気血が体表に向かうからです。
一方、秋や冬は陽気が潜蔵して気血が裏に向かうので汗が少なくなります。
いわゆる生理機能としての汗です。
★陽気が少なくなると、どうなるか。
桂枝湯証を例にとると・・
体表を運行する陽気の一つである衛気(衛陽ともいう)が、
風邪などの影響を体表に受けると、
衛気と風邪が闘争することで発熱し、衛陽の機能が抑圧されると悪寒を感じます。
本来は衛陽が営陰を固摂作用によって中に留めておくことが出来るが、
肌表を守れず、腠理の調整がきかなくなると、
営気は内を守ることができなくなり、汗がひとりでにでていきます。
★気虚による汗
腠理の調整がきかなくなる原因として、
心肺の気虚があげられます。
心は汗液を主り、肺は皮毛を合し、
上の位に位置する心、肺の気が虚すと
衛気が不足し腠理を固密できず、津液が外泄して汗が出ます。
★津液を過剰に蒸化する
体に内熱がこもると、
それらの熱が気血、津液を消耗し汗が生じる。
要因として、
飲酒、油もの、味の濃い物、甘いものの過食などによる飲食不節による湿熱や、
熱中症のように、暑邪によって気陰が消耗し熱証となることが挙げられます。
続く
<参考文献>
『中国宗教思想 1』
『中国宗教思想 2』 岩波書店
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
『易経 上』
『易経 下』 岩波文庫
『易』 朝日新聞出版
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『淮南子』 中医古典新書
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
新川