【週2日程度の研修生募集中】
週に2日程度(各半日)の研修生を募集しております。
学生であれば、業界の相談や
当院蔵書の閲覧、及び基礎中医学の修得を目指し、
適正があれば修行生や内弟子として
上を目指すことも可能です。
詳しくは本院まで。
期間:6ヶ月(相談により更新の余地あり)
募集二名、面接あり。
一鍼堂大阪本院:☎06-4861-0070
こんにちは、大原です。
ラーメン屋さんに行くのは月に1度くらいです。
そんなにラーメン通ではないですが、
ブログに写真を載せると
そのように思われるようです(笑)
でも、美味しいラーメンに出会うと
誰かに話したくなります!
さて、前回までの記事はこちら↓
・和法とは その1
・和法とは その2
・和法とは その3
・和法とは その4
・和法とは その5
前回まで、和法とは何かについて、
枢、少陽、半表半裏、膜原、
といったキーワードなどから
そのイメージを膨らませてきました。
元来、和解剤とは、
これまで述べてきた少陽や半表半裏の邪からおこる
病証に対して設けられたもののようですが、
肝胆の失調が脾胃に影響を及ぼしやすいということから
肝脾不和、脾胃不和などを改善するものも
和解剤の範疇に入るようです。
そのような方剤を調和肝脾剤、調和脾胃剤といいます。
その中の一つ、「逍遙散」という方剤を
調べてみたいと思います。
書籍によると
逍遙散の主治は「肝鬱血虚」「脾失健運」とあり、
肝気鬱結、血虚、脾の運化の失調が
因果関係をもった病態に用いられるようです。
もう少し具体的にまとめると
・肝気の鬱結または疏泄失調
→①陰血消耗、脾の運化失調で気血の生化が不足
→②肝気が制約されなくなり疏泄失調
→①②の悪循環に陥りやすい。
また、脾の運化が障害されているので食欲がなく疲れやすい。
脈について:
弦脈は肝鬱を示し、血虚・脾運不足のため脈は無力になる。
このような病機に対して、
方剤の意図としては
・疏肝解鬱・養血柔肝によって肝鬱血虚を改善
・脾の健運(運化を促す)
を同時に行うようです。
方剤中の組成についてなどの
細かい内容は省略したいと思いますが、
肝と脾の病機というのは上記のように
・肝の疏泄失調や陰血不足
・脾の運化失調
の二つが重なることでおこることが多く、
その主の病機が何になるかよって
方剤の組み立て方も異なるようです。
そのようにして各種の方剤が出来上がっていくのですね。
続きます。
参考文献:
『中医臨床のための方剤学』
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。