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前回までの記事はこちらをご参照下さい。
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ一
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ二
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ三

陰陽の大元になるもの、その始まりとは何か?

『易経』繋辞上伝に
是故易有太極。是生兩儀。兩儀生四象。四象生八卦。八卦定吉凶。吉凶生大業」
是の故に易に太極あり。是れ両儀を生ず。両儀四象を生じ、四象八卦を生ず。
八卦吉凶を定め、吉凶大業を生ず。

両儀とは、陰陽を指し、
それは【太極】から生ずると記されている。

【太極】
極めて大きなものを指し、
陰陽に先立つ何物かを意味する。

「何物か」への解釈として、
韓康伯は「」とし、
朱子は「陰陽変化の理」、
王夫之は「陰陽分かれぬ混合体」などがあげられる。

『淮南子』の 巻三 天文訓 において
「天地未形、馮馮翼翼、洞洞濁濁、故曰太昭。道始干虚虚、虚霩生宇宙、宇宙生氣。
氣有漢垠、清陽者薄靡而為天、重濁者凝滯而為地。清妙之合專易、重濁之凝竭難、故天先成而地後定。」
天地の未だ形あらざるとき、馮馮翼翼ヒョウヒョウヨクヨク洞洞濁濁ドウドウショクショクたり。
故に太始は虚霩キョカクを生じ、虚は宇宙を生じ、宇宙は気を生ず。
気に涯垠ガイギンありて、清陽なる者は薄靡ハクビして天となり、重濁なる者は凝滞して地となる。
精妙の合専するは易く、重濁の凝竭ギョウカツするは難し。
故に天先づ成り、地のちに定まる。

以上の文から、
太極は天地が分かれる前の混沌とした状態を表しているといえる。

続く


<参考文献>
『中国宗教思想 1』
『中国宗教思想 2』 岩波書店
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
『易経 上』
『易経 下』 岩波文庫
『易』 朝日新聞出版
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『淮南子』 中医古典新書

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

新川

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