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前回までの記事はこちらをご参照下さい。
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ一
【東洋思想】陰陽を考える 其ノ二
陰陽の運用に関連する記述が
『黄帝内経 素問』の陰陽応象大論篇にみられます。
「黄帝曰、陰陽者、
天地之道也、万物之綱紀、変化之父母、
生殺之本始、神明之府也。
治病必求於本。」
・天地之道也
ここでいう「天地」は、
宇宙も含めた自然界全体のことを指し、
「道」は道理や原則を指します。
→陰陽は自然界の法則である
・万物之綱紀
「綱紀」は規律を指す。
張景岳の説
「大を綱といい、小を紀という。
総べることが綱であり、あまねくまとめることが紀である。」
→陰陽は万物の規律である
・変化之父母
ここでの「父母」は始まり、大元という解釈する。
全てのものごとは留まることなく
絶えず変化し続ける。
→陰陽は変化の始原である
・生殺之本始
「生殺」は生成や誕生、消滅や壊滅と解する。
「本始」は大本とする。
→陰陽の流れにそって、生成消滅する。
・神明之府也
「神明」は人間の道理では計り知れない物事。
→人智を越えた大いなる道理を陰陽は抱えている。
以上のことから、
病の原理原則を紐解く際に
全ての根本原理である陰陽を理解すること
その重要性を説いている。
続く
<参考文献>
『中国宗教思想 1』
『中国宗教思想 2』 岩波書店
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
『易経 上』
『易経 下』 岩波文庫
『易』 朝日新聞出版
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
新川