【古医書】傷寒論: 弁厥陰病脈証并治 三百三十七章

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張仲景の古医書『傷寒論（しょうかんろん）』の解説です。

今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百三十七章。
この章では、厥証の病機を外症より述べている。

三百三十七章

凡厥者、陰陽気不相順接、便爲厥。
厥者、手足逆冷者是也。

和訓：
凡そ厥は、陰陽の気相順接せず、便ち厥を為す。
厥とは、手足厥冷する是れなり。

・凡厥者、陰陽気不相順接、便爲厥。厥者、手足逆冷者是也
厥証の外症は手足の厥冷である。
これは手足の指先より末端より逆に冷えて上行し、
甚だしければ肘・膝に至る程になる。
そして一切の厥証は寒熱や虚実を問わず、
基本病機は陰陽の気が互いに順接して循環しないことにある。

提要：
厥証の病機を外症より述べている。

『現代語訳　宋本傷寒論』訳を使用：
およそ厥証というものは、
すべての陰陽の気が互いに順接できないために、
それゆえに厥証がおこるのである。
厥とは手足が逆冷することを指す。

参考文献：
『現代語訳　宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 　 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』　緑書房
『増補　傷寒論真髄』　　績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』　医歯薬出版株式会社

生薬イメージ画像：為沢 画

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為沢