こんにちは、新川です。

世の中にはさまざま組織、団体が存在しますが、
みなさんは、
日本雨女雨男協会』をご存知でしょうか。

最近その存在を知ったのですが、
「雨女、雨男の雨を降らせる力は、
今、砂漠化が進む地球に必要なソーシャルパワーである」
という理念のもと、日々活動されておられるようです。

ちなみに最近自分のお休みの日に限って
よく雨が降るような気がしますが、
おそらく気のせいでしょう(汗)

さて、
今回は、 五臓生成篇の続きです。


今回は、五臓生成篇について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。


【五臓生成篇 第十】②

病気の診断にあたっては、常に五蔵の脈を掌握する
『五決』が大原則である。
五蔵の脈の一部始終を知ろうと思えば、
先ず五気(の各々)がどの時期に旺盛かを理解しておく必要がある。
前文でいう「五決」とは、五蔵の脈にもとづいて疾病を判断するという意味である。

脈搏の小、大、滑、濇、浮、沈などの形象は、
医師の手指によって分別することができる。
五蔵の病象は、各方面より類推していくことができる。
五蔵の形相と五音は、心で理解して認識できる。
五蔵の精微の診断は、目によって悟ることができる。
気色と脈搏とをうまく照合させて分析することができれば、
疾病を認識しそして治療を行っていくのに万全であるといえよう。

一般的に、五色を観察するにあたって、
顔面が黄色で目が青色、顔面が黄色で目が赤色、
顔面が黄色で目が白色、顔面が黄色で目が黒色と いったものは
いずれも死ぬようなことはない。

顔面が黄色を帯びていて、
まだ[脾胃の]土の気が存在しているからである。


もし、顔面が青で目は赤色、顔面が赤で目が白色、
顔面が青で目が黒色、顔面が黒で目が白色、
顔面が赤で目は青色といったものは、
いずれも死ぬ兆候である。
顔面に黄色がなく、土の気がすでに衰えてしまっているからである。

治療は、患者さんが玄関に入ったときから始まっている。
治療云々の前にまずその方の気配、顔つき、気色などの
望診の重要性を説く一節とみる事ができる。


以下、原文を掲載し、上記色文字の部分に対応している部分を、
緑字で色付けしております。

諸脈者、皆属於目、諸髄者、皆属於脳、諸筋者、皆属於節、諸血者、皆属於心、諸気者、皆属於肺。
此四支八谿之朝夕也。故人臥血帰於肝。肝受血而能視、足受血而能歩。
掌受血而能握、指受血而能摂。臥出而風吹之、血凝於膚者為痺、凝於脈者為泣、凝於足者為厥。
此三者、血行而不得反其空。故為痺厥也。人有大谷十二分、小谿三百五十四名、少十二兪。
此皆衛気之所留止、邪気之所客也。鍼石縁而去之。
診病之始、五決為紀。欲知其始、先建其母。所謂五決者、五脈也。

夫脈之小大滑濇浮沈、可以指別。五蔵之象、可以類推。五蔵相音、可以意識。五色微診、可以目察。能合脈色、可以万全。
赤、脈之至也喘而堅、診曰有積気在中。時害於食、名曰心痺。得之外疾。思慮而心虚。故邪従之。
白、脈之至也喘而浮、上虚下実、驚。有積気在胸中。喘而虚。名曰肺痺、寒熱。得之酔而使内也。
青、脈之至也長而左右弾、有積気在心下、支胠。名曰肝痺。得之寒湿。与疝同法、腰痛、足清、頭痛。
黄、脈之至也大而虚、有積気在腹中、有厥気。名曰厥疝。女子同法。得之疾使四支、汗出当風。
黒、脈之至也上堅而大、有積気在小腹与陰。名曰腎痺。得之沐浴清水而臥。

凡相五色之奇脈、面黄目青、面黄目赤、面黄目白、面黄目黒者、皆不死也。
面青目赤、面赤目白、面青目黒、面黒目白、面赤目青、皆死也。


参考文献:
『黄帝内経素問 上巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『臓腑経絡学』 アルテミシア

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