下野です。
古医書を読む時に
理論もそうですが
何よりも重要視しているのが、
その書籍の序文。
現代に出回っている古医書(宋代まで)の多くは
北宋時代に校正が入っているものが多く
例えば林億さんの序文があったりしますが、
そこではなく著者本人の。
そこには
その書物を著した熱き想いが
冷静な文章の中にも垣間見え、
そういう書籍は僕の中で
これは良書だ!となるわけで、
実際に色々な発見があります。
そのため、
よく金元時代、近代中医学の書物は読まないのか?
聞かれることもありますが、
序文に目を通し「う〜ん」と思うものは
過去の医家の間違いを断絶していたり、
理論どうこうを記しているものであっても
正直 あまりピンとこず、
まぁこういう意見があってもいいよねくらいで終わります。
これはあくまで僕基準ですから参考までに。
アイキャッチ画像は『傷寒卒病論 4冊』(京都大学附属図書館所蔵)。